『日本暗殺秘録』『新 極道の妻たち』など12作品を放送 東映チャンネルで中島貞夫監督特集
中島貞夫監督の特集放送がCS東映チャンネルにて、6月11日から6月14日にかけて放送される。 【写真】中島貞夫監督特集放送作品 2023年6月11日に逝去した日本を代表する名匠・中島貞夫監督。本特集では、一周忌メモリアル特集として、全12作品が放送される。 中島貞夫は、1959年東京大学を卒業後、東映に入社。東映京都撮影所に配属され、1964年『くノ一忍法』で映画監督デビュー。1966年には、『893愚連隊』で日本映画監督協会新人賞を受賞。1967年の『あゝ同期の桜』をもってフリー監督に。その後も、京都を拠点に映画製作を続け、時代劇から任侠、アクション、お色気ものまで幅広いジャンルの作品を手がけていった。 代表作には、『大奥㊙物語』(1967年)、『日本暗殺秘録』(1969年)、『まむしの兄弟』シリーズ(1971年~)、『木枯し紋次郎』シリーズ(1972年)、『日本の首領』三部作(1977年~)、『極道の妻たち』シリーズ(1991年~)などがある。 今回の一周忌メモリアル特集では、山田風太郎のベストセラー小説を倉本聰との共同脚本で映画化した監督デビュー作『くノ一忍法』(1964年)や、鉄砲玉を命じられたチンピラの欲望と破滅を渡瀬恒彦主演で描破した『鉄砲玉の美学』(1973年)、同じく渡瀬とタッグを組んだパニック・カーアクション『狂った野獣』(1976年)、中島が企画から20年の時を経て実現させた『瀬降り物語』(1985年)が放送される。 さらに、現在まで連綿と続く“大奥もの”や女優が主演する“女性時代劇”の原点と言われる『大奥㊙物語』、家田荘子の原作を映画化した人気シリーズ第5作『新極道の妻たち』(1991年)、名取裕子主演で女流画家・上村松園の波乱の生涯を描いた文芸大作『序の舞』(1984年)、松方弘樹主演の“東映脱獄三部作”と称されるシリーズ第1作『脱獄広島殺人囚』(1974年)も放送。 また、オリジナルインタビュー番組『ピンスポ!』では、中島の監督デビュー作『くノ一忍法』(1964年)から遺作となった『多十郎殉愛記』(2019年)まで数多くの中島映画に出演した三島ゆり子が、今だから話せる中島監督との思い出や撮影秘話を披露する。
リアルサウンド編集部