供養、祈願へ町民手作り 24日、永平寺町大燈籠ながし
8月24日に行われる福井県永平寺町の夏の風物詩「第37回永平寺町大燈籠(とうろう)ながし」を前に、先祖の供養などを願い九頭竜川に流す灯籠の準備が進んでいる。町民ボランティアらが真心込め、組み立て作業に精を出している。 大燈籠ながしは町や町商工会などでつくる実行委員会が主催。灯籠は故人をしのぶ「供養燈籠」と願いごとを記す「願い燈籠」の2種類ある。例年、町民が協力し、灯籠の一斉組み立てを行っている。 8日は町永平寺開発センターで町民ボランティア約40人が参加。帆となる和紙に一つ一つ丁寧に法名などを書き、「舟」となる台座にろうそくと帆を取り付けた。町民は「先祖の供養の気持ちを込めて作業した」と手を進めた。 19日も同センターで一斉組み立てがあり、計5千個を作る予定という。灯籠の事前申し込みは16日までで当日24日も受け付ける。供養燈籠は1基1500円、願い燈籠は1基千円。 当日は九頭竜川永平寺河川公園で午後3時から催しが始まり、ステージイベントや射的などが楽しめる縁日などがある。同7時から大本山永平寺の僧侶が読経する大施食(だいせじき)法要を行った後、九頭竜川に約1万基の灯籠を流す。同8時40分からは約千発の花火が打ち上げられる。 問い合わせは実行委事務局(町商工観光課)=電話0776(61)3921。