【雪山入門におすすめ】スノーシューはどう選ぶ?おさえたいポイントを紹介
【雪山入門におすすめ】スノーシューはどう選ぶ?おさえたいポイントを紹介
雪の上を歩いてみたいけれど、いきなりアイゼンやピッケルが必要な険しい山に行くのはちょっと怖い。そんなときにおすすめなのがスノーシューハイクです。 スノーシューには種類がいくつかありますが、どんな違いがあるのかよく分からず、どれを選ぶべきか迷ってしまうもの。そこで今回は、自分に合ったスノーシューを選ぶためのコツを紹介します。
スノーシューとは?ワカンとの違いは?
スノーシューは、雪の上を快適に歩くために靴に取り付けるアイテム。大きなフレームによって雪にふれる面積が増えて体重が分散され、柔らかい雪の上でも足が沈まずに歩くことができます。スノーシューが得意なフィールドは、平坦な雪原やゆるやかな傾斜など。アイゼンが苦手とするフカフカの新雪でも機動力を発揮します。 似たアイテムのひとつが「ワカン(輪かんじき)」。スノーシューよりも小ぶりなワカンは、小回りがしやすく軽量で、アイゼンを併用して斜面を登ることもできます。一方、浮力はスノーシューのほうが高め。フレームが大きく、デッキと呼ばれる内側の板によって雪への接地面積が増えるためです。 スノートレッキングツアーなどで訪れるような平原や森の中など、踏み固められていないふんわりとした場所を歩くときはスノーシューがよいでしょう。
1. 平地を歩く?登る?行動タイプで選ぶ
スノーシューには、平坦地用と登山用があります。シンプルなつくりの平坦地用は装着しやすく、軽いメリットがあります。初心者でも扱いやすく長時間の歩行でも疲れにくいため、はじめての購入にもおすすめです。 一方、登山用は底面にアイゼンのような小さな爪がついており、グリップ力が高いのが特徴。斜面でグッと踏み込めるよう、フレームはやや小さめにつくられています。傾斜が多い場合は登山用のほうがよいでしょう。
2. 素材にも注目
スノーシューのフレームに使われている素材は、おもにアルミとプラスチックの2種類。アルミは軽量でフカフカの雪でも沈みにくいのが強みです。耐久性も高いため、長く使うことができます。プラスチックはアルミよりもやや重いものの、底面にエッジ(ギザギザ)がついていて滑りにくく、斜面歩きに向いています。
3. サイズを選ぶ
モデルごとに、22~30インチほどの間でいくつかのサイズを展開しています。サイズ選びに重要なのは「適合荷重」と「雪質」。適合荷重とは、体重+荷物の重さのことで、多くのモデルで最小・最大値が定められています。 大きなサイズのほうが適合荷重が大きく、大柄な人や荷物が重い場合でも浮力を発揮します。また、パウダースノーなど柔らかい雪は足がとられやすいため、大きめのサイズを選ぶのがおすすめです。 ライター 岡田瑛穂
ランドネ編集部