もし帰化できるなら…。日本代表に加えたいJリーグ外国籍選手6人。個性豊かな武器を持つ助っ人たち
FW:エウベル 生年月日:1992年5月27日(31歳) 所属クラブ:横浜F・マリノス 国籍:ブラジル Jリーグでの経歴:横浜F・マリノス(2021.1~) 昨季リーグ戦成績:33試合9ゴール11アシスト 横浜F・マリノスのブラジル人トリオの一人であるエウベルは、世界にも通用するドリブラーだ。2022年にベストイレブンを受賞するなど、同選手の能力はJ1の舞台でも群を抜いている。 ブラジル出身のエウベルは2011年に母国リーグのクルゼイロでデビューし、2018年にバイーアへと移籍した。同クラブで3シーズンを過ごしたエウベルは、2021年にマリノスへ加入。その年のリーグ戦で37試合に出場し5ゴール7アシストの好成績を記録すると、翌年には8ゴール5アシストでチームのリーグ優勝に貢献し、前述のとおりベストイレブンを受賞した。昨季は初の二桁アシストを記録し、マリノスの左サイドで存在感を発揮し続けている。 そんなマリノスのサイドアタッカーの武器はスピードだ。一度トップスピードに乗ると相手に追いつかれることなくサイドを駆け上がっていく。そのスピードは世界トップレベルであり、昨年行われた世界王者マンチェスター・シティとの親善試合では、プレミアリーグ屈指のスピードを誇るカイル・ウォーカーを引き離しクロスをあげるシーンもあった。 もし日本代表に加わったとしたら、左サイドは彼の独壇場となるだろう。代表の左サイドには押しも押されぬ三笘薫がいるが、エウベルはブライトン所属のドリブラーに肩を並べる存在だ。スピードだけでなくラストパスの精度も高い同選手は、どんな相手でも活躍することができるだろう。
MF:ファン・アラーノ 生年月日:1996年9月2日(27歳) 所属クラブ:ガンバ大阪 国籍:ブラジル Jリーグでの経歴:鹿島アントラーズ(2020.1~2022.7)、ガンバ大阪(2022.8~) 昨季リーグ戦成績:28試合7ゴール4アシスト 現在27歳のファン・アラーノは、様々な場面で輝きを放つことができるチャンスメイカーだ。鹿島アントラーズ、ガンバ大阪の2つのクラブでプレーしてきたアラーノは、中盤を支配するにはうってつけの選手である。 名門インテルナシオナルのユースからトップチームに昇格したアラーノは、コチリーバFCへレンタル移籍したのち、2020年に23歳の若さでアントラーズに加入した。移籍初年度からリーグ戦30試合に出場し4ゴール7アシストの好成績をマークすると、2022年夏に移籍したG大阪では昨季28試合で7ゴール4アシストを記録し、両方のチームで主力級の活躍を見せている。 そんなアラーノの魅力は卓越したボールコントロールにあるだろう。ブラジル人らしい独特なタッチで相手を寄せ付けずボールを保持し、一気にチャンスを作り出す。パスも秀逸であり、タイミングや方向が読めないパスで一気に決定機を演出することができる。攻撃の起点となれるアラーノの存在は欠かせない。 そして、献身的な守備も彼の持ち味だ。172cmと小柄な体格ではあるが、ピッチ上ではファイターとなってスプリントを繰り返し、球際の強さを見せてくれる。守備時の判断が的確であり、味方と連係してボールを奪い取るシーンを何度も見せてきた。G大阪では主に右MFのポジションでプレーしているが、ボランチのポジションでプレーさせてみても面白いだろう。 そのため、日本代表でプレーした場合も中盤の底を任せてみたい。現在日本代表のボランチは遠藤航と守田英正が不動の地位を築いているが、後続の選手がなかなか出てこないのが現状だ。アラーノがボランチに収まり2人と併用することができれば、代表の中盤はより他国の脅威となるはずである。