もし帰化できるなら…。日本代表に加えたいJリーグ外国籍選手6人。個性豊かな武器を持つ助っ人たち
FW:アンデルソン・ロペス 生年月日:1993年9月15日(30歳) 所属クラブ:横浜F・マリノス 国籍:ブラジル Jリーグでの経歴:サンフレッチェ広島(2016.7~2017.12)、北海道コンサドーレ札幌(2019.1~2021.7)、横浜F・マリノス(2022.2~) 昨季リーグ戦成績:34試合22ゴール4アシスト Jリーグ3クラブを渡り歩いたアンデルソン・ロペスは、今季が8年目のシーズンとなる。この7シーズンで積み上げたゴール数は73ゴールにもおよび、国内の実績は十分すぎるほどだ。 母国ブラジルでプレーしていたA・ロペスは、2016年にサンフレッチェ広島へレンタル移籍し、2年目には10ゴールをマークするなど、この頃から得点能力を随所に見せていた。翌年Kリーグへ移籍したが、2019年に北海道コンサドーレ札幌へ加入すると、2021年には夏に中国リーグへ移籍するまでの14試合で12ゴールを記録する獅子奮迅の活躍を見せた。翌年からは横浜F・マリノスの一員となり、優勝争いを繰り広げるチームの中で躍動。昨季は22得点でJ1得点王に輝いている。 そんなA・ロペスの得点能力は目を見張るものがある。一人で攻撃を完結できるほどの足元の技術に加え、強烈なヘディングを持ち合わせている。抜群のタイミングで抜け出したA・ロペスを止めることはとても困難だ。昨季の22得点のうちヘディングが8得点、利き足とは逆の右足で5得点と、どの状況でも得点に結びつけることができる。 もしロペスが日本代表のワントップとして君臨するなら、日本の決定力不足はすぐに解決されるだろう。日本得意のサイド攻撃から中央にめがけて送られたクロスを、マリノスが誇るポイントゲッターが強引にゴールに押し込むシーンを何度も見られるはずだ。
DF:アレクサンダー・ショルツ 生年月日:1992年10月24日(31歳) 所属クラブ:浦和レッズ 国籍:デンマーク/ドイツ Jリーグでの経歴:浦和レッズ(2021.7~) 昨季リーグ戦成績:34試合7ゴール0アシスト アレクサンダー・ショルツは現在Jリーグの中で最も価値のあるCBだ。同選手の現在の市場価値は200万ユーロ(約2.8億円)と、DFでJリーグトップの市場価値を誇っている(データサイト『transfermarkt』参照)。 ショルツは浦和レッズ所属前、母国デンマークのFCミッティランに所属していた。同クラブではUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で得点を記録するなどクラブの中心選手として活躍し、2021年夏に浦和へと加入した。昨季はリーグ戦全試合にフル出場し、最終ラインの要として相手チームの前に立ちはだかった。 浦和のディフェンスリーダーであるショルツはどのCBとコンビを組んでも活躍できる選手だ。ハードなプレスを仕掛け相手からボールを奪い取ることはもちろん、ときには一歩引いて数的不利な局面を広範囲にカバーできる。Jでも強度が指折りであるにもかかわらずクリーンであり、昨年8月のサンフレッチェ広島戦でイエローカードを出されるまで、Jリーグでは度も警告を受けていなかった。 そして、ショルツは攻撃でも存在感を示す。相手のプレスを軽々いなしながら持ち上がり、パスを出すだけでなく、出した後にオーバーラップで前線まで上がりチャンスを拡大する。センスの光るパスは効果的だ。 この北欧のファイターは日本代表でも堂々とスタメンを張れる選手だろう。冨安健洋や板倉滉など欧州で活躍する名だたる日本代表DFとコンビを組めば、日本の最終ラインはより強固なものとなるに違いない。