【50代からの投資入門】知っているのと知らないのでは雲泥の差…投資ビギナーの成功確率を高める、5つの「重要事項」【CFPが助言】
物価上昇が続くなか、老後の生活をより手堅いものにするために、改めて投資信託や資産運用に関心を持つ人も少なくありません。これから投資を始める人が、「成功確率」を上げるためにできることがある、とファイナンシャル・プランナーであり、「グローバル・ファイナンシャル・スクール」の校長を務める市川雄一郎氏は言います。投資初心者が押さえておきたい5つのポイントを見ていきましょう。
投資初心者が意識するべき「5つのポイント」
「投資で失敗しないようにするためには、どうすればいいのか」「投資を始めたけれど、このまま運用していていいのか迷っている」という人も多いかと思います。 そこで、投資を始めようとしている人や投資1年目の人が知っておいてほしいことを紹介していきます。これから資産運用や投資をするうえで、ぐっと成功確率が高まる「5つのこと」を伝えていきます。 1.目的を持つ まず、1つ目は「目的を持つ」ということです。いつまでに、どのくらいのお金を貯めたいのか。これを考えることで、そこから逆算してステップを考えることができます。 もし、10年間運用する場合、いつまでにいくら貯めておくべきか、そして、どういった商品を選ぶべきかについて考えることとなります。このようなステップが目標となり、一つずつクリアしていくことで、投資や資産運用を長く継続することができます。 運用を長続きさせるためには、目的を決め、段階的な目標を定めていくことを、ぜひ行ってみてください。 運用している株を「売る」タイミングなどを見極めるためにも、まず最初に、目標を設定することが重要です。 2.月々の収支を把握する 2つ目は、「月々の収支を把握する」ことです。最終的な目標を達成するために、「いくら投資ができるのか」「どういった商品に投資をすればいいのか」というシミュレーションができるようになります。 また、今後5年以上使う予定のないお金が手元にあれば、長期投資に使用したほうが効率がいい可能性もあるので、預貯金を確認することも大切です。 収入は把握しているが支出は把握しきれていないという方も多いですが、生活を見直して節約することで、そこから投資資金を捻出することができます。 「節約する」という意志を強く持つためにも、強制的に投資に回すお金を準備することが大事です。 物価上昇率2パーセントが今後継続していくと考えた場合、預貯金では、年間2パーセントずつお金が減っていくことになります。物価よりも高いパフォーマンスの運用を心がけなければなりません。 3.体系的な学習を行う 3つ目は「体系的な学習を行う」ことです。 小さい時に国語や算数でやってきたように、投資においても基礎からしっかりと学ぶことが大切です。甘い誘いに乗らず、急がば回れを意識してやっていただきたいと思います。