「MagSafe」と「有線の充電」、iPhoneのバッテリーが長持ちするのはどっち?【スマホのプロが解説】
iPhone 12以降のモデルでは、無線充電の「MagSafe」が対応しています。MagSafeはケーブルをつなぐ必要がなく便利ですが、バッテリー寿命に影響があるのかは気になるところ。 【図解】iPhoneのバッテリー寿命を縮める! やってはいけないNG行為4選 MagSafeと有線の充電の違いについて、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。 (今回の質問) MagSafeと有線の充電、バッテリーが長持ちするのはどっちですか? (回答) バッテリー劣化の代表的な原因は3つ。「充電サイクルの回数」「保存劣化」「高温による劣化」です。ワイヤレス充電と有線の充電を比較したとき、バッテリーが劣化する要因に対しての影響度に差はないと考えられます。したがって、MagSafeと有線の充電のどちらを利用しても、バッテリーの持ち具合に違いは現れないでしょう。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆バッテリーの劣化スピードに違いはない
バッテリーが劣化する原因の代表例は以下の3つです。 ■充電サイクルの回数 バッテリーを使用し、消耗した分を充電する。これを繰り返すことを「充電サイクル」といい、その回数に応じてバッテリーの容量上限は減っていきます。 例えばiPhone 15 モデルのバッテリーは、フル充電サイクル(バッテリー容量の100%に相当する電力を使う)を 1000 回繰り返した後も、本来の蓄電容量の80%を維持するよう設計されています。 ■保存劣化 バッテリーの状態が満充電に近い、あるいは充電が少ない状態で長期間放置すると、バッテリーの蓄電容量が減りやすくなります。 ■高温による劣化 リチウムイオン電池の最高許容周囲温度は約45度といわれており、高温の環境に置いている時間が長いと、それだけで電池の劣化が進みます。 ワイヤレス充電でも、ケーブルによる充電でも、上記に挙げた3点についての影響度に差はありません。従って、充電方法によるバッテリーの劣化度合いに変化はないと考えられます。