【天皇賞春】惨敗ドゥレッツァに何が起きたのか? 戸崎圭「3角で内にササって…」屈辱の15着
[GⅠ天皇賞・春=2024年4月28日(日曜)4歳上、京都競馬場・芝外3200メートル] 一体、ドゥレッツァ(牡4・尾関)に何が起きたのか? 昨年の菊花賞では圧巻の強さを見せた現4歳世代屈指の能力を持つ馬が見るも無残な15着大敗。1番人気テーオーロイヤルと同じ単勝オッズ2・8倍だった2番人気の高い支持を裏切ってしまった。 スタートして行きっぷり良く早めに2番手につける形で幕開け。そこから力み加減で走ったことでエネルギーをロスしてしまったところもあったか。 2周目向正面では前に3着ディープボンド、後ろに勝ち馬テーオーロイヤルを見る位置にいたが、勝負どころではいち早く手応えが悪くなり、鞍上の戸崎圭がしごくもまったく反応せず。力なくズルズル後退し、勝ち馬から5秒6差もつけられる屈辱の敗戦となった。 「人気に応えられずすみませんでした」と頭を下げた戸崎圭は「少し真面目なところがありましたが許容範囲。いいリズムで走れましたが、3角で内にササッて肩ムチを入れて反応を促しましたが反応できず。馬群にのまれてしまいました。直線は苦しくなりました」と語った。 これまでデビューから7戦連続で馬券内と大崩れがなかっただけに、持っている力を出し切ったものではないのは明らか。この日に見せたササるしぐさがどういう要因で起こったものなのか? 尾関調教師は「勝負どころで…。馬が何ともなければいいんだけど」と漏らした。 レース後、オーナーサイドから「軽度の熱中症の疑い」と発表された。
東スポ競馬編集部