新型捕鯨母船が初出漁 山口・下関で式典
世界で唯一、母船を中心とした船団で捕鯨を行っている共同船舶(東京)の新たな捕鯨母船「関鯨丸」の初出漁を祝う式典が21日、母港がある山口県下関市で開催された。老朽化で引退した捕鯨母船「日新丸」に代わり、沖合で捕獲したクジラの加工や運搬を担う。今回の漁では、東北沖や北海道東沖などでイワシクジラとニタリクジラの捕獲を予定する。 式典には地元の保育園児や捕鯨関係者ら約100人が駆け付けた。 関鯨丸は全長112.6メートル、総トン数約9299トンの電気推進船。昨年2月に建造が始まり、今年3月に完成した。建造費は約75億円。コンテナ式の保冷設備や、海上で鯨を探索する大型ドローン用のデッキも備えている。