「2年分の甲子園 おもい込めて」選手宣誓全文 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。開会式での仙台育英・島貫丞主将(3年)の選手宣誓全文は次の通り 【内野に行進する6校の選手たち】 第93回選抜高校野球大会 選手宣誓 今日ここに、高校球児の憧れの舞台である甲子園が、戻ってきました。 この1年、日本や世界中に多くの困難があり、それぞれが大切な多くのものを失いました。 答えのない悲しみを受け入れることは、苦しくてつらいことでした。 しかし、同時に多くのことを学びました。 当たり前だと思う日常は、誰かの努力や協力で成り立っているということです。 感謝 ありがとうございます。 これは出場校全ての選手、全国の高校球児のおもいです。 感動 喜びを分かち合える仲間とともに、甲子園で野球ができることに感動しています。 希望 失った過去を未来に求めて。希望を語り、実現する世の中に。 そして、この3月で東日本大震災から10年となりました。 日本、世界中に多くの協力や支援をいただき、仲間に支えられながら困難を乗り越え、10年前、あの日見た光景から想像できないほどの希望の未来に復興が進んでいます。 これからの10年。私たちが新しい日本の力になれるように、歩み続けます。 春はセンバツから。穏やかで鮮やかな春、そして1年となりますように。 2年分の甲子園。一投一打に多くのおもいを込めて、プレーすることを誓います。 令和3年3月19日 仙台育英学園高等学校 硬式野球部主将 島貫丞