MUFGがインドでの投資に本腰、数千億円規模のM&Aも-板垣専務
他国で買収した企業もてこに融資以外の分野でも収益力の底上げを図る。MUFG傘下の三菱UFJ信託銀行は5月、約1000億円かけて年金や証券代行業務を手がけるオーストラリアのリンク・アドミニストレーション・ホールディングスを買収した。インドの証券代行分野で約1割のシェア占め、特に新規上場(IPO)に強みを持つ。
インドから世界のインフラ支える
2020年にインドで設立した「MUFGグローバルサービス」が欧米やアジアなど幅広い地域のグループのバックオフィス業務を一手に引き受けている。設立当初はシステム開発や保守などに業務領域が限られていたが、現在は事務や会計、人事、審査から金融犯罪対策に至るまで、あらゆる業務を担う。
板垣氏は、この拠点の人数を3年程度で現在の1500人規模から3000人規模に拡大すると明らかにした。「インドを拠点に世界中のインフラを支える。われわれにとって大きな楽しみで、資源を投入する」と期待を込めた。
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Hideki Suzuki, Taiga Uranaka