ラグビー【2024年度戦力分析・京都産業大学】充実の戦力で日本一へ。
[京都産業大学(昨季大学選手権4強/関西大学Aリーグ優勝)] 昨季の大学選手権準決勝で先発したメンバー12人が残る今季。「ここまでは順調に強化を進められた」と廣瀬佳司監督は言う。春は公式戦からC戦まで19試合を戦い、17勝1敗1分け。高い勝率で自信をつけた。 個々の成長も多く見られた。4年生が占める1列では曽根隆慎、乳井大士(以上左PR)、川口新太(右PR)の計算が立った。U20日本代表で右PRの八田優太(2年)も、夏のアピール次第でレギュラー争いに絡む。 バックローでは平野龍(3年)が台頭。得意のキャリーだけでなく、ジャッカルでも目を引く。2年時から出場機会を得てきた187センチの松永壮太朗(4年)も成長を遂げた。苦手としてきたコリジョンでも戦えるようになった。 GR東葛に進んだ13番の髙井良成の穴を埋めるのは、攻守に前に出られるようになったエロニ・ナブラギ(2年)だ。 BKがアタックオプションを増やせた収穫も含めて、充実した春を過ごすも、指揮官が課題に挙げたのはセットプレー。「春は特に優位性があったプレーがなかった。それでは明治、帝京には及ばない。アイデンティティのセットプレーを強化したい」という。 悲願の日本一へ、成長を止めない。 (文/明石尚之) ※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。 <夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ 8月22日 vs明大●31-48 8月24日 vs東海大△35-35 8月26日 vs慶大○40-26