復帰初戦にスーパーボレーで魅せるも勝利で飾れず…FC東京MF松木玖生「負けなかったことは大きい」
[5.11 J1第13節 FC東京 3-3 柏 味スタ] 優勝したAFC U23アジアカップでは、主力として全試合に出場。FC東京のMF松木玖生が、チーム合流後の初戦で存在感を見せつけた。 【写真】松木玖生の衝撃スタッツにファン「こんなの初めて見た」「バケモン」「GKもしてた?」 2-1とリードして迎えた前半37分、左CKでDFバングーナガンデ佳史扶が中央に入れたボールを柏の守備陣がクリアすると、ボールはPAの外で構えていた松木の元へ。「自分は中に入りたかったんですけど、『絶対あそこにこぼれてくるから』と言われて」。時崎悠コーチの助言の通りの展開になると、背番号7は左足を振り抜く。シュート回転がかかったボレーは、サイドネットに刺さった。 「チームとして相手よりも走っていましたし、細かいボールをつないでからサイドに入ったときもゴール前に人数をかけられていた」と松木が回想する前半は、柏レイソルに先制こそ許したものの、3ゴールで一挙逆転に成功した。 ところが、前半アディショナルタイムにGK波多野豪が退場となると、10人での戦いを強いられた後半には、1分、13分と失点して同点に追いつかれてしまった。「相手の乗りやすい時間帯に入ってしまった」と松木は唇を噛んだ。終盤には何度か決定機をつくられたが、最後まで柏に4点目は与えず、3-3での引き分けに終わった。 ダブルボランチの一角で先発した松木は、FWディエゴ・オリヴェイラが退いた後半27分以降には、4-4-1の1トップにポジションを移した。最後まで柏のCBやボランチにプレッシャーをかけ続け、FW安斎颯馬に継ぐ12.425kmを走破した。 「全員が守備をして頑張っていましたし、この試合に負けなかったことは非常に大きいと思いますし、幸いにも上位にはいるので。この流れを崩さないように、次はアウェーでの試合でまた移動になりますけど、疲労を取って勝ちに臨めたらなというふうに思っています」 勝ち点を22にのばして、暫定ながら順位を3位に上げたFC東京。次戦は、中3日で敵地での名古屋戦に臨む。