自民総裁選、今何してるの?素朴な質問に元自民党衆院議員・豊田真由子氏が答えます!選挙ドットコムちゃんねるまとめ
自民党総裁選、立候補にまつわるあれこれ
続いて、立候補を目される候補者は、こちらの方々です。 MC伊藤「9月に総裁選が決まっているのに、なかなか宣言しないのはなぜですか?」 豊田氏「選挙って全部そうだと思いますけれど。戦いなので、戦局を見極めて情報が多く絵が見えたほうが、自分が出ていった時に勝ちを取れる戦法を考える可能性が高まるじゃないですか」 豊田氏は、2つのポイントを指摘します。 豊田氏「ひとつは、それぞれが周りの状況を見ていて、いつ出るか、ほかがどうかということをすごく勘案して、どうやったら自分に有利かということを考えているということ」 豊田氏「もうひとつは、実際出たいけれど推薦人が集まるか、要となるかたの支持が取り付けられるかの準備がまだ整っていないこと」 キングメーカーのモチベーションも解説します。 豊田氏「キングメーカーみたいな方は、自分の力を最大限に高めて発揮したいわけだから、最後まで自分のパワーを温存しておくんじゃないですか。訊かれても誰を支援するって言わないじゃないですか。言わないことで、この人に支援してもらいたいって人が集まってくるじゃないですか。それを今ぎゅーって高めている途中」
豊田氏は、今までのようなパワーバランスもありながらも、今回の自民党の総裁選は、今までの通常の総裁の選ばれ方、勝ち方とは大きく違う勝ち方・選ばれ方で出てくる可能性があると展望します。 自民党総裁選は、党員と国会議員の票で決まります。派閥があった頃は、自分の派閥はもちろん、候補者を出さない他派閥などの票をどうもらうかに人間ドラマがありました。 豊田氏「いろんな血みどろのパワーバランスを勝ち抜いて勝つわけじゃないですか」 豊田氏「今回はこの人に票を入れようというインセンティブややり方が、今までと変わる可能性がある。すごい若手とか女性とか、今までだったらそもそも総裁選に出れなかった、勝てなかった人もなる可能性がある」 もうひとつ。よく総裁選で言われる、「新しい顔に変える」という話についてはいかがでしょうか。 豊田氏は、「岸田さんじゃ勝てないという問いには、岸田さんじゃなかったら勝てるのかという問いも必要」と問いかけます。 ・岸田さんじゃなくても、誰が総裁になっても厳しいのではないか ・ある候補者なら風向きが変わるという可能性がある このどちらかで状況が変わります。 今回の状況だと、岸田氏を含め誰が総裁になるかによって違いがある。だから、誰を選ぶかが大事だ、と豊田氏は解説します。 MC伊藤「自民党は人材が豊富なんだなあという気がしています。ベテランはもちろん、若手も女性候補もいる。多くの名前が必ず挙げられるのはすごいと思うのですが。若手も今までのやり方だとなかなか勝ちにくい候補だったのかなと思うんです。それでも必ず名前が挙がってくるのは、世論的にもいい感じがするような打算もありますか?」 豊田氏は「ブラフを上げているだけではないかという意味であれば、そんなことはない」と冷静に返します。 豊田氏「小林鷹之氏にしても小泉進次郎氏にしても、まわりに推してる議員がいて、総裁になってほしいという声が聞こえてきます。(若い人をと)言っておけば自民党も変えなければいけないと思っているんだろうと意図するよりは、この状況を打開するにはこの人だという人たちがいるから、という実際の面のほうが大きいです」