大勢の報道陣に取材対応したDeNA・三浦監督(左)

　勢いに乗る三浦ベイには水を差された格好か、それとも恵みの雨か。日本シリーズ第6戦（横浜）は降雨により2日から3日に順延が決まった。DeNA・三浦大輔監督（50）は先発予定の大貫晋一投手（30）をスライドさせることを明言。その成り行きが、ベイスターズの運命の分かれ道となりそうな気配だ。 【写真】第6戦に先発予定のDeNA・大貫晋一 　大貫に対して「雨でスライドもあると事前に伝えていたのか」と問われた指揮官は「いや、伝えてないですよ。決まっていないことは伝えない」と否定。だが、大貫本人は「（雨なら）スライドするとは事前に聞いた」と、微妙に言い分が食い違う。 　シリーズ初登板の第2戦（10月24日、同）で、2回1/3で7安打5失点（自責4）だった大貫。事実上KOされただけに、どうしても不安がつきまとう。敵地・福岡での3連勝の勢いを駆って日本一を決めるなら、中4日の東、中3日のケイをベンチに入れ、早めに継投に出ることも考えられる。三浦監督は、こうもほのめかした。 「全員で戦っていきますから。全員に準備をしてもらっています。（どんな投手起用があっても）驚くことはないですよ。40人登録枠がありますから。ベンチ入りするかどうかは当日（の判断）になりますけど、（他の先発投手のベンチ入りは）可能性はあります」 　ただ、左太もも裏肉離れの東は第3戦で勝ったとはいえ10安打されており、いまだ万全の状態とは言い難い。指揮官の言う「総動員態勢」が裏目に出て、ソフトバンクに逆王手をかけられれば一気に流れを持って行かれる可能性もある。 　果たして、番長の決断はいかに。3日はベンチ入りメンバーの顔ぶれが注目される。