BYDがメキシコに「用地取得」の噂で戦々恐々! アメリカに進出すれば一気に普及の可能性アリ
ハリアーをトラックに分類したことでランキングが大きく変わった
かつて、初代トヨタ・ハリアー(アメリカでは初代レクサスRX)がデビューしたとき、アメリカではトラックシャシーベースのSUVが幅を利かせており、そのようなSUVは「トラック」にカテゴライズされていた。そのなかで、乗用プラットフォームをベースとしたクロスオーバーSUVとなるハリアーを、セダンやクーペ、ハッチバックのように「パッセンジャーカー(乗用車)」とすべきか、「トラック」として分類するかで悩んだと聞いている。 【写真】日本でも脅威になりうる!? 韓国で大人気の軽車(キョンチャ)とは アメリカでも大きな話題を呼んだ初代ハリアーは、アメリカで数々の賞を受賞したのだが、ある大手自動車情報誌では、それまでにない「SUV of THE YEAR」というものが創設されて受賞したとも聞いている。 そんなアメリカで一番売れている乗用車(パッセンジャーカー)といえばトヨタ・カムリだが、「アメリカで一番売れている新車」となると、フォードFシリーズピックアップトラックが、日本でのホンダN-BOXをしのぐほど、いまもなおトップの座を長きにわたり君臨している。このカラクリは何かといえば、アメリカではパッセンジャーカーとトラック(SUVを含む)のふたつに分類されており、前述したように「乗用車ならカムリ」というようになっているのである。 2023暦年締めでのアメリカの新車販売台数は1561万6878台となっている。そのうちピックアップトラックとSUVの販売台数は880万1284台となり、総販売台数におけるSUVの割合は約56%。地域差はあるものの、南カリフォルニアで見た限りでは、新車に限っていえば圧倒的にSUVが多くなっているといえるだろう(総保有台数で見れば過去にはセダンがよく売れていたのでまだまだセダンも目立つ)。 かつては、乗用車のみではカムリとアコードがアメリカ新車販売トップ争いをしていたが、カムリの2023暦年締めでの新車販売台数をみると、トヨタ車内でもトップのRAV4に14万台ほど差をつけられて2位となっている。 先にも述べたとおり、2023暦年締め年間販売台数トップはフォードのFシリーズピックアップトラックで、これは長い間不動のものとなっている。日本車で最高位となるのは前出のトヨタRAV4が、4位に入っている。上位10車のなかにはRAV4のほかにホンダCR-V、トヨタ・カムリ、日産ローグ(エクストレイル)が入る。