東南アジアの食品EC「Agro MJ」、かっこの不正注文検知サービス「O-PLUX」を導入
不正注文検知サービスを提供し、安全なネット通販のインフラづくりに貢献するかっこは10月23日、不正注文検知サービス「O-PLUX」が、東南アジアを拠点に食品の製造および販売を行うCV Makmur Jayaが運用するECサイト「Agro MJ」にクレジットカード不正利用対策強化のため導入されたと発表した。インドネシアやシンガポールをはじめとする東南アジアにおいて、安全なECサイトの構築への貢献を目指す。 かっこは、オンライン取引における「不正検知サービス」を中核サービスとして位置付け、国内での導入実績数No.1の不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」、金融機関や会員サイトにおける情報漏洩対策の不正アクセス検知サービス「O-MOTION(オーモーション)」やフィッシング対策サービス等を提供している。 このほど、東南アジアを拠点に食品の製造および販売を行うCV Makmur Jayaが運用するECサイト「Agro MJ」において、クレジットカード不正利用対策強化を目的に「O-PLUX」が導入された。 2012年にインドネシアで設立されたCV Makmur Jayaは、プレミアム品質の米を生産・販売する企業です。消費者のニーズを満たすだけでなく、農家や地域社会を支援する業界のリーダーを目指しています。最新のデジタル技術を取り入れた生産設備を駆使し、高品質な原材料にこだわり、日々200トンもの米を生産することで、持続可能な事業を目指している。 インドネシアでは、テクノロジーが農業分野をはじめ多くの産業の成長を牽引してきた。世界第4位のコメ生産国であるインドネシアにおける米の年間消費量は約3570万トンに達しているが、現在の生産ペースは増加する需要に十分応えられておらず、インドネシア企業は農家との連携を強化し、さらなる生産拡大に取り組んでいる。 東南アジアのEC市場規模は、2025年までに約33兆3871億円(2,340億ドル)に達すると予測されている。この成長著しいEC業界の中でCV Makmur Jayaは、インドネシアおよび世界の米農業を促進することを目指し、デジタル技術を駆使して複数のブランドを展開する米生産者へと進化を遂げる決意をしたが、急速な市場拡大とともに不正取引のリスクも高まっている。 特にクレジットカードの不正利用は、EC事業者にとって大きな課題となっており、「Agro MJ」は主にプレミアム米を取り扱うECサイトとして、安全かつ信頼性の高いオンラインショッピング環境を提供するため、不正検知サービス「O-PLUX」の導入に至ったとしている。この導入により、高精度な不正取引の検知が可能となり、より安全でスムーズな購買体験を提供できる。 「O-PLUX」の導入について、CV Makmur Jaya GM Denni Permana氏は、「私たちが目指すのは、消費者に安心してご利用いただけるECサイトです。この度の『O-PLUX』の導入により、お客様の利便性を損なうことなく、クレジットカード不正利用のリスクを大幅に軽減できることを期待しています」とコメントした。 かっこは先だって、アンチマネーロンダリング、および詐欺防止プラットフォームを提供するMulai Pte. Ltd.(本社:シンガポール)との協業を発表しており、今回CV Makmur Jayaの「O-PLUX」導入は、この協業に基づく第1歩となる。 かっこは、今後もインドネシアやシンガポールをはじめとする東南アジア市場をターゲットに、これまで培ってきた不正検知の技術とノウハウを活かし、Mulaiとの協業をさらに強化することで、現地市場の開拓と事業拡大を積極的に推進し、地域全体の安全性向上に貢献していく考えを示した。 かっこ 代表取締役社長 岩井裕之氏は、「近年、インドネシアのEC事業者において、クレジットカード不正利用などの金融犯罪リスクに対する意識が高まっていることを強く感じています。このような状況を受け、弊社は『O-PLUX』が長年培ってきた不正対策のノウハウと先進的なテクノロジーを駆使し、『AgroMJ』をクレジットカード不正利用やその他の金融犯罪から守るための万全の対策を提供します。今回の取り組みを第1歩として、今後は東南アジア全域において、安全で信頼性の高いECサイト構築に貢献してまいります」と述べた。
「日本ネット経済新聞」 編集部 速報チーム