山江村の仏像観察して 立体モデルも活用 全方位から
山江村の各集落にある仏堂から仏像を集めた「やまえのほとけ展」が、村歴史民俗資料館で開かれている。12月8日まで。人目に触れにくい像をじっくり見てもらおうと、室町時代から昭和後期の観音菩薩[ぼさつ]像13体を展示している。 目玉は村南部の上別府観音堂から初めて持ち出した「木造聖観音菩薩立像」。高さ111・3センチで金箔[きんぱく]が施されて人目を引く。 8回目となる今回は、特設サイトにつながるQRコードのパネルを初設置した。像の立体モデルをスマートフォン画面で動かしながら、全方位から観察できる。 大平和明館長(75)は「薄暗いお堂の中では分からない表情や細かい装飾を、さまざまな方向から見てほしい」と話している。入館料200円(高校生以下無料)。月曜休館。資料館☎0966(23)3665。(金村貫太)