22Kローズゴールド製のマイクロローターが輝く新型エスカルが登場
【ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)】のウオッチコレクションが、昨年より大きな変革期を迎えている。これまでコンプリケーションで展開されてきた「エスカル」は、2024年に入り大幅リニューアルを行い、その第1弾としてシンプルな3針モデルを発表した。新しく生まれ変わったエスカルの新作、その全貌を紐解いていく。 【関連画像】その他の画像を紹介
「トランク」と一緒に旅に出たくなる新世代機
ルイ・ヴィトンから最初に「エスカル」が発表されたのは、2014年のことだった。ワールドタイム機能を有する文字盤を彩ったのは、メゾンが手がけるカスタム・トランクに由来する色鮮やかなフラッグ。しかもそれらが職人のハンドペイントであることで、ルイ・ヴィトンのサヴォアフェールを鮮烈に世に知らしめた。それと同時に、当時開設したばかりのウオッチメイキングの拠点「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」の存在も、強烈に印象付けることとなったのである。それから「エスカル」はメゾンの「旅の真髄(こころ)」を象徴する重要なウオッチコレクションとして、主に複数時間帯表示機能を持つモデルを展開。メゾンのファンのみならず、時計愛好家をも唸らせる名機が数多く世に送り出されてきた。その一方で、2023年にフラッグシップモデルの「タンブール」が大々的にリニューアル。マイクロローターを組み込んだ、薄型の自動巻きキャリバーLFT023搭載モデルにより、ルイ・ヴィトンのウオッチメイキングは新境地へと突入したのだった。そして次に新世代化の白羽の矢がたったモデルこそ、この「エスカル」である。
新型の第1弾では、コレクションの本分であった「旅」のテーマを「トランク」の意匠に込め、機能は時刻表示に特化。キャリバーLFT023は、1石増やしたセンターセコンド仕様となった。ラグやダイアルには、トランクの角を守るメタルパーツの意匠を再現。サテン仕上げのフランジに囲まれる盤面はレザーのシボ感を金属のスタンピングによって巧みに表現している。バリエーションは18Kローズゴールドケースにグレーとブルーを用意。スペシャルモデルとして、メテオライト文字盤のプラチナ仕様や、ベゼルに161個のバゲットカットダイヤモンドをセットしたオニキスダイアルのモデルも揃う。