生けるレジェンドの端的で重たい言葉 45歳を迎える競輪レーサー山崎芳仁「残り少ないなけなしの競輪人生ですけど(笑)」
松山競輪場のナイター競輪「九州スポーツ杯争奪戦(F1)」が24日に2日目を開催。S級準決11Rを走った山崎芳仁(44歳・福島=88期)に話を聞いた。 ここは山崎と山岸佳太、緒方将樹との3分戦。最終ホームで別線の両ラインが踏み合う絶好の展開を生かしてまくり一閃。最後の最後にマークの永澤剛に交わされてしまったがワンツーを決めて決勝へ勝ち上がった。「もつれを見て行けました。行けるところで仕掛けられることが大事。あそこでもし仕掛けられなかったら、恥ずかしくなるものですよ」と、生けるレジェンドの言葉は端的だがとても重たい。 6月には45歳を迎えるが、いまだに自力をメインとしてS級上位に君臨している。「もう残り少ないなけなしの競輪人生ですけど(笑)。頑張りますよ!」と話すが、混戦を軽々と勝ち上がるあたりまだまだ若く、たくましい。 最終日、決勝12Rは島川将貴の後ろを巡り、湊聖二と佐々木龍が競り合うなど混戦は必至。老練なテクニックを発揮した一撃には魅力が詰まっている。(netkeirin特派員)