「上方落語の爆笑王」桂雀々さん死去、64歳 10月ゴルフ場でプレー中に倒れ…一度回復に向かうも11月20日に
★文枝、師匠亡くした雀々さんを思いやり
前上方落語協会会長の桂文枝(81)はブログで「早すぎるよ」と雀々さんを追悼。楽屋や打ち上げで故人と話した思い出を振り返り、「師匠(=枝雀さん)に対する溢(あふ)れる愛を感じました。師匠を亡くして 辛い日々を 送ったに違いありません」と思いやった。
★大平サブロー、10代から親交
雀々さんの訃報を受け、タレント、大平サブロー(68)がコメントを発表。「64歳という若さでの旅立ちに、寂しさと無念さを感じており、今だに事実とは捉えられずにいます」としのんだ。
故人が14歳、自身が18歳の時にTBS系「ぎんざNOW!」のコーナー、素人コメディアン道場での対決で出会い、互いにプロになった後も交流。年1回のイベント「サブロー&雀々の二人の世界」では、雀々さんから落語を教わり、自身が漫才を教えるという関係で時間を共有。「漫才センスも抜群で漫才でもスターになっていたと思います」と振り返った。
■桂 雀々(かつら・じゃくじゃく)
本名・松本貢一。1960(昭和35)年8月9日生まれ。大阪市出身。大阪市立工芸高在学中の77年6月、二代目桂枝雀に入門。81年、ABC「漫才落語新人コンクール」の最優秀賞、87年にNHK「新人演芸コンクール」落語部門で最優秀賞、2002年には「上方お笑い大賞」最優秀技能賞など受賞多数。俳優としても活躍し、20年にはNHKBSプレミアム「贋作 男はつらいよ」で初主演した。