【新NISA】不安で夜も眠れない.,,急激に資産価格が下落してしまった本当の理由とは
8月に入り、日経平均やS&P500など、様々な株価が急落しています。7月末時点で3万9000円台だった日経平均株価は、8月5日に3万1000円台にまで下落しました。 ◆【各種チャートを見る】日経平均株価・S&P500・ドル円 8月5日における前週末比は4451円安となり、世界的に株価が急落した「ブラックマンデー」を超えて下落幅は過去最大となりました。 今年に入って新NISAを始めた人は、突然の株価急落に驚いている人も多いのではないでしょうか。なかには、新NISAでの投資を辞めたり、商品の売却を検討したりしている人もいるかもしれません。 では、なぜ今回の株価急落は起こったのでしょうか。 株価は様々な要因によって決まるため一概に要因を特定することは難しいですが、本記事では、一般的に言われる株価暴落の主な要因をわかりやすく解説します。 新NISAで投資している人が取るべき対策についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
アメリカの景気後退が予想されている
今回の株価下落の要因の一つとして、アメリカの景気後退が予想されていることが挙げられます。 7月の非農業分野での就業者の伸びは市場予想を大きく下回り、また失業率は上昇を続けていて4.3%と高水準をつけました。 これらの数値が公表された8月2日以降、アメリカの主要企業500社で構成されるS&P500の株価は急落しています。 また、アメリカは経済大国であるため、このアメリカの株価下落のあおりを受けて、日経平均の価格も大きく下落することとなりました。
急激な円高が進行している
新NISAでアメリカや世界の株式に投資している人は、円換算での資産価格が急落していることに驚いている人もいるでしょう。 これは、単純な株価の下落に加えて「円高」が影響しています。 先日、日銀が追加利上げを発表したことにより急速な円高が加速し、7月には1ドル=161円台まで上昇した為替レートは8月6日時点で1ドル=144円台となっています。 例えば、1万ドル分のアメリカの株を持っている場合、1ドル=161円だと円換算での資産評価額は161万円ですが、1ドル=144円だと144万円になります。 実質的な株価は変わらなくても、円高だけで17万円もの評価損です。 この円高による円換算の評価額の下落に、アメリカの景気後退予測による株価下落が重なることで、資産評価額の急落が起こっています。