井上新監督の下で“ピンチ”に…?中日、厳しい立場となり得るベテラン(3)FA補償も“悲劇”で
2024年限りで立浪和義監督が退任し、2025年シーズンから井上一樹新監督が指揮を執る中日ドラゴンズ。プロ野球では指揮官が代われば、起用方針も変わることが多い。井上監督の就任初年度となる来季は、戦力層が大きく変わる可能性もありそうだ。そこで今回は、井上新体制でピンチの立場となり得るベテラン選手を紹介したい。
岩嵜翔
・投打:右投右打 ・身長/体重:189cm/90kg ・生年月日:1989年10月21日 ・経歴:市立船橋高 ・ドラフト:2007年高校生ドラフト1巡目 今季は支配下復帰を果たしたが、防御率5点台と振るわなかった岩嵜翔。来季は勝負の1年となるだろう。 2007年高校生ドラフト1巡目で福岡ソフトバンクホークスに入団。プロ入り当初は先発として起用され、2011年には13試合の登板で6勝を挙げた。 その後はリリーフ転向となり、2017年には72試合に登板して46ホールドポイント(6勝3敗40ホールド)、防御率1.99と大活躍。リーグ優勝・日本一に大きく貢献し、最優秀中継ぎ投手のタイトルに輝いた。 翌年以降は右肘の手術もあって低迷したが、2021年は48試合に登板し、防御率4.17ながらも16ホールドポイント(2勝5敗6セーブ14ホールド)を記録。同年オフには又吉克樹の人的補償で中日ドラゴンズに移籍となった。 新天地ではセットアッパーとして期待されたが、移籍初年度はわずか1試合の登板で長期離脱。同年9月には右肘内側側副靱帯再建手術(通称:トミー・ジョン手術)などを受け、育成選手としてリハビリに励んだ。 今季は開幕からファームで防御率1点台の好投を続けると、6月に支配下復帰。だが、9月12日のヤクルト戦で1回3失点、同18日の阪神戦では1回を投げきれずに4失点という厳しい投球が続き、一軍では21試合登板、防御率5.85と低調な数字に終わった。 来シーズンで36歳となる岩嵜。右の中継ぎは清水達也や松山晋也、藤嶋健人といった実力者が揃うだけに、来季は結果が欲しいところだ。
ベースボールチャンネル編集部