能登地震、住まい被害7万5千棟 避難1万1千人、断水継続
能登半島地震は3月1日で発生から2カ月。石川県の住宅被害は7万5421棟に上る。被害状況の確認が進み、1月末時点の4万6294棟から大きく増えた。2月末時点で県内の1万1449人が避難生活を送り、断水は約1万8880戸で続くが、仮設住宅の建設は途上の段階。被災地はがれきが手つかずのまま残る地域も目立つ。生活再建には一般ボランティアの活動拡大が急務で、県はインフラ復旧と合わせて全国から支援の受け入れ態勢整備が求められそうだ。 県によると、死者は災害関連死15人を含む241人。負傷者は1188人。体育館や集会所といった1次避難所に身を寄せるのは6587人で、1月末から2970人減った。県は応急的なインフラ復旧が進むなどし、自宅へ戻る被災者もいたためとみている。旅館などの2次避難所は4733人、2次避難の前に一時的に受け入れる1.5次避難所には129人が滞在している。 住宅被害を1月末時点と比べると、輪島市は2082棟から1万2832棟、珠洲市は4815棟から9442棟、穴水町は2305棟から3963棟にそれぞれ増えた。