先輩も正解を知らない!? “ここ一番”の接待ゴルフで失敗しない1日の流れとは? マナー講師に聞く
先にゴルフ場に到着して出迎えをするのが基本
取引先の方がゴルフ好きの場合、接待ゴルフで親睦を深めることも出てくるでしょう。コロナ禍で飲食店での接待が難しくなったことを背景に、一時下火になっていた接待ゴルフの需要は再び増加傾向にあるようです。 【図解】これが接待で役立つ「ゴルフカートの上座・下座」「行き帰りのクルマの上座・下座」です
しかし、若者を中心に接待ゴルフの作法が分からず困ってしまう人は多いかもしれません。ワイズクオリティ株式会社に所属するマナー講師の小藤弓氏に「正しい接待ゴルフの1日の流れ」についてお話を伺いました。 「まずあらたまった接待をするのであれば、お客様より先にゴルフ場に到着してお出迎えをするのが基本です。お客様が到着したあと、スムーズに手続きができるようにご案内をして差し上げます。もう少しカジュアルな接待であれば、それぞれ受付を済ませてゴルフカート付近でお待ちしても問題ありません」 ラウンド中にはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか? 「まず、基本的にはカートの運転、リモコン操作は接待する側が行うようにしましょう。クルマの場合は運転席の後ろが上座になりますが、ゴルフカートの場合は景色が見やすく物も起きやすい助手席に座ってもらうのがいいと思います」 「ただ、人によっては自分で運転操作をして自身のペースでラウンドしたいと考える人もいます。そのため、ラウンドが始まる前に『私がカートの運転を担当しますが、よろしいでしょうか?』と一声かけておくのが無難です」 「また、本当に失敗したくないのであれば、キャディーを付けてラウンドするのがオススメです。カート操作やクラブの持ち運びなど、すべてをプロであるキャディーさんがこなしてくれるので、取引先の方との会話や自分のプレーに集中することができます」 キャディー付きでラウンドする場合は、「本日は接待ゴルフなのでご協力お願いします」と事前に伝えておくと、円滑なラウンドになりやすいそうです。さらに事前に軽食を準備しておくと喜ばれることが多いと小藤氏は話します。 「たとえば夏であれば、冷やしたゼリーや飲み物をラウンドが始まる前やカート移動中にお渡しするのがオススメです。キャディーにも渡しておくと、より協力的に動いてくれるはずです」 「ただし、接待される人に渡すタイミングには注意していただきたいです。友人の話ですが、用意しておいたキンキンに冷えたビールを接待しているお相手に渡したら非常に喜んでもらえたそうです。そこで次にご一緒した際も、冷やしたアルコールをお渡ししたら、『アルコールなんて飲んでる場合じゃない』と怒られたそうです。その日、接待される側の人はゴルフの調子が良くなかったそうです。一般的な軽食であれば渡しても問題ないと思いますが、雰囲気や空気を読んでベストなタイミングで渡すのがいいと思います」 クルマで来場されている場合はアルコールは飲めませんし、好きなお菓子や飲み物も人によって異なります。事前にある程度の好みを把握して準備しておくと良いかもしれません。