岡ちゃんが指摘する森保Jのネガティブ要素とは?
胸中に秘めてきた思いを解き放った。敵地ヤンゴンでミャンマー代表から2ゴールを奪い、カタールワールドカップへの第一歩となるアジア2次予選初戦を白星で飾った森保ジャパンへ。ワールドカップの舞台で2度さい配を振るった岡田武史氏(63)が、大きな期待と一抹の不安を明らかにした。 「いまの代表チームは誰が見ても生き生きしているというか、今までにないような面白いチームに、わくわくするようなチームになると思います」 ミャンマー戦のキックオフからさかのぼること約6時間。前日本代表監督の西野朗氏(64)、前なでしこジャパン監督の佐々木則夫氏(61)とともに日本サッカー殿堂入りした岡田氏は、東京・文京区のJFAハウスで10日午後に開催された掲額式典に出席。そのなかで森保ジャパンに言及した。 森保ジャパンにわくわく感を覚える理由は単純明快だ。日本代表を2度率いただけでなく、監督として2000シーズンにコンサドーレ札幌をJ1へ昇格させ、2003、2004シーズンには横浜F・マリノスをJ1連覇に導いた岡田氏が抱くチーム作りへの概念が、根底から覆されているからだ。 「いまの代表は個で通用するチームになってきている。これまでにないことだと思うんですよ」 式典中に行われたインタビューで森保ジャパンへの感想を求められた岡田氏は、特に攻撃面で選手個々の力が前面に押し出されている点に笑顔で期待を寄せた。そして、個の力が封じられる試合展開にこれまでも、そしてこれからも直面しそうにない状況を不安材料としてあげている。 「ところが、個というのはやりようによっては抑えられる可能性がある。ここまでの国際親善試合などで日本代表を研究して、抑えにきたチームはなかった。アジア2次予選でレベルの低い、弱い相手が研究してきても打ち破れる。なので、次の3次予選で個を研究されたときに、初めての経験とならないのか、という不安があって。まあ、余計な不安かもしれないんですけど」