岡ちゃんが指摘する森保Jのネガティブ要素とは?
森保ジャパンが2-0で快勝した5日のパラグアイ代表とのキリンチャレンジカップ2019を、岡田氏は県立カシマサッカースタジアムで観戦している。掲額式典に続けて開催されたレセプション後にメディアの取材に応じた岡田氏は、個の力を具体的に説明してくれた。 「いままでは組織で戦うことを前提にしてきた。しかし、堂安(律)にしても(中島)翔哉にしても南野(拓実)にしても、大迫(勇也)もそうだけど、個の力であそこまで打開し、あるいはボールを失わないというプレーができる。彼らが連携したときに素晴らしいプレーができているけど、きっかけは個のところが引き金になっているので」 まず組織を構築してそのなかで個を生かすのではなく、最大限の個の力を発揮させながら至高の協奏曲を奏でさせる。岡田氏を驚かせた森保一監督のアプローチの象徴となっているのが、初陣だった昨年9月のコスタリカ代表戦で誕生させた左から中島翔哉(FCポルト)、南野拓実(ザルツクブルク)、堂安律(PSVアイントホーフェン)の若手2列目トリオとなる。 そして、10月シリーズからはポストプレーに長け、トリオに共通する武器である、前への推進力をさらに引き出せる大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)を復帰させて1トップにすえた。そして今年の6月シリーズからは新たな個として、18歳のMF久保建英(RCDマジョルカ)が加わった。 先のパラグアイ戦で後半開始とともに投入された久保は、45分間でチーム最多タイとなる5本のシュートを放っている。しかし、岡田氏が目を奪われたのはシュート以外のプレーだった。 「一番はあの年齢にして、老齢なくらいの判断力ですね。何でもかんでも行くわけじゃなくて、無理なときはシンプルなプレーに徹する。もちろん怖がって、逃げているわけではない。翔哉や堂安の方がいろいろな経験値はまだ高いけど、素晴らしいものをもっているし、すごく楽しみな選手ですよね」