西岡良仁、好プレー披露も敗北 フラストレーション溜まりボール打ち上げペナルティ受ける場面も<男子テニス>
シンシナティ・オープン
男子テニスのシンシナティ・オープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)は日本時間16日(現地15日)、シングルス2回戦が行われ、世界ランク52位の西岡良仁は第5シードのH・フルカチュ(ポーランド)に6-3, 6-7 (4-7), 1-6の逆転で敗れ、3回戦進出とはならなかった。また、この試合のファイナルセット、西岡はフラストレーションからボールを観客席に数度打ち込み、アンスポーツマンシップとしてゲームペナルティを受けた。 【動画】西岡 ボールを観客席に何度も打ち込みゲームペナルティ 28歳の西岡は今大会、予選2試合を勝ち抜き本戦入りすると、1回戦で世界ランク51位のM・キツマノビッチ(セルビア)をストレートで下し2回戦進出を決めた。 2回戦、トップシードの1人であるフルカチュに対し、西岡は第1セットで4本のサービスエースを決めるなどサービスゲームでわずか3ポイントしか落とさない完璧なゲームを披露し先行する。 第2セットは互いにブレークを奪えずタイブレークへ。このタイブレークを落として迎えたファイナルセットに事件が起きた。西岡からみてゲームカウント1-2の第4ゲーム、西岡のサービスゲームで30-40とすると、最後はフルカチュのリターンエースでブレークを許す。ここで西岡はボールを高く打ち上げ、観客席へ。この時点で次ゲームの1ポイント目に関しペナルティを受け、フルカチュの15-0で開始することに。 しかし、第5ゲームでもフラストレーションが抑えきれなかった西岡はさらに観客席に向けボールを高く打ち上げ、今度はゲームを失うペナルティを受けた。その後、西岡は1ゲームを取得することができず、2時間12分で敗れた。この試合を通して西岡は計19度のブレークチャンスを創出するなどフルカチュ相手に好プレーを見せていたが、2度のブレークしかものにできず。逆に自身のサービスゲームでは4度のブレークポイントで2度ブレークを許すなどイライラが溜まる展開だったかもしれない。 勝利したフルカチュは3回戦で世界ランク31位のF・コボッリ(イタリア)と対戦する。コボッリは2回戦で同34位のL・ダルデリ(イタリア)と対戦したが、ダルデリの途中棄権で3回戦進出を決めた。 同日には第3シードのA・ズベレフ(ドイツ)や第6シードのA・ルブレフ、第12シードのB・シェルトン(アメリカ)、第15シードのH・ルーネ(デンマーク)らが3回戦に駒を進めている。