「新NISA始動」に焦る投資初心者向け…投資枠の配分パターンと銘柄の選び方【投資のプロが解説】
新NISAの投資枠、なににどのくらい配分すればいい?
理想の人生を描くことはできたら、投資の大方針を立てていきましょう。投資の方針を立てるときに大切なのは「いつ、いくら欲しいのか」から逆算することです。 ・1~3年など、近い未来を豊かにするなら…数年で数倍を狙えるような個別株 ・老後など15年以上の未来を豊かにするなら…インデックスファンドへのつみたて投資 ・日々の生活を潤すような比較的小さな利益を継続して受け取りたいなら…高配当の個別株や分配金を貰えるETF ※インデックスファンド:インデックスとは指標、ファンドとは投資信託のことで、インデックスファンドとは株価指数などの指標に連動した運用を目指す投資信託を指します。指標という単語が難しく感じるかもしれませんが、日本で言うなら日経平均に連動するというイメージです。 ※配当:企業が株主に利益を分配することをいい、株主が保有する株数に比例して分配されます。 ※分配金・・・投資信託の収益から投資家に還元するお金のことです。 ※ETF:日本語では「上場投資信託」といいます。ETFは投資信託の一種ですが、一般的な投資信託とは違って取引所に上場しているため、個別の株式と同じように、証券会社を通じて取引所で売買することができるという点が最大の特徴です。 上記のように、自身の目的に応じて決めていきます。そのなかで新NISAの制度も上手に活用していけるといいでしょう。 ここで、念のため新NISAについて簡単に説明します。新NISAは簡単に言うと、1,800万円もの投資金額に対し、出た利益に対する税金が非課税になりますよ!という制度です。通常100万円投資して110万円に増えて売却をしたら、通常利益の約20%の税金が引かれるのですが、新NISAの場合、増えた分の10万円に税金がかからず、丸々利益として受け取れるのです。 新NISAには1,800万円の内訳として、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があります。簡単にいうと、「つみたて投資枠」は、年間120万。「成長投資枠」として使えるのは1,200万円までで、年間では240万円までであり、成長投資枠をつみたて投資枠として活用することも可能です。 つみたて投資枠については必ず利用する必要があり、成長投資枠との配分を自分で決めていく必要があります。以下のようなパターンが、一例として挙げられるでしょう。 1.1,800万円すべてをつみたて投資枠 2.600万円をつみたて投資枠、1,200万円をつみたて投資枠では購入できないETF 3.600万円をつみたて投資枠、1,200万円を高配当株や高配当ETF 4.600万円をつみたて投資枠、1,200万円を数年で数倍が狙えるような個別株 自身の叶えたいことを加味して、お金を上手に運用していきましょう。