まったく評価せず…。欧州日本人選手を干した監督(4)たった2試合…。先発の機会はなし。日本代表のベテランを冷遇
監督と選手の相性は重要だ。その相性の良さから秘蔵っ子としてキャリアを通して何度もタッグを組むこともあれば、逆に全く起用されずにお別れするケースもある。今回は、さまざまな理由で日本人選手を起用しなかった監督を紹介する。※リーグ戦出場数は同監督の下での成績。
セバスティアン・ヘーネス×原口元気(シュツットガルト) リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト 原口元気はブンデスリーガにて、日本人の中では長谷部誠、奥寺康彦、大迫勇也に続いて4番目に多い173試合に出場している。現在33歳と経験豊富な同選手ではあるが、現在シュツットガルトで指揮を執るセバスティアン・ヘーネス監督の下では全く出場機会を掴むことができなかった。 原口は昨年1月にウニオン・ベルリンからシュツットガルトへと移籍した。加入後は8試合連続スタメンと最年長としてチームを牽引。ところが、ヘーネスが4月にシュツットガルトの監督に就任すると、そこからあからさまに出場機会が激減する。そこから現在にかけてブンデスリーガでの先発の機会は一度しかなく、昨季に限っては2試合しか出番が訪れていない。結局、最後までへーネス監督に信頼されず、今夏に契約満了でクラブを後にしている。 2023/24シーズンは、原口が構想外となっている中でシュツットガルトはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の2位と躍進を遂げた。逆に原口が出場機会を得ていたヘーネス政権以前は降格圏に沈んでおり、この状況で無理にベテランMFを起用する理由はなかったと言わざるを得ない。
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