中国消費者、景気刺激策の発表後も慎重姿勢を維持-BCG調査
(ブルームバーグ): 中国政府の最近の景気刺激策は、低迷する消費者信頼感の実質的な押し上げにはつながっておらず、消費者は支出に対して慎重な姿勢を維持している。ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が指摘した。
BCGは10月中旬に複数の都市を対象に30以上の消費カテゴリーにわたる調査に着手し、リポートをまとめた。それによれば、消費者信頼感の回復は、経済および地政学上の懸念に大きく影響される見込み。
リポートでは「消費者の信頼感は依然として中立からややネガティブな状態にある」と分析。景気刺激策は消費者所得の実質的な改善にはまだつながっていないと付け加えた。
中国政府が9月下旬に発表した景気刺激策は当初、消費に明るい兆しをもたらし、10月の小売売上高の伸び率は8カ月ぶりの大きさとなった。
同リポートによると、今年目立った伸びを見せた消費カテゴリーは生鮮食品と教育。しかし、景気回復の弱さと不安定な不動産市場によって揺らいだ消費者の信頼感を本格的に回復させるにはさらに時間がかかり、追加の刺激策が必要になる可能性が高い。
原題:China Consumers Remain Cautious Despite Stimulus, BCG Says (1)(抜粋)
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