楽天・田中将大を巨人が獲るべき3つの理由 補強が急務の「菅野の穴」
一抹の寂しさを覚えるニュースでした。 楽天の田中将大が12月2日、自由契約選手になりました。駒大苫小牧(北海道)の2年生エースとして2005年夏の甲子園で優勝投手になって以来、翌2006年夏の決勝、早実(西東京)との延長15回引き分け再試合の激闘や、高校生ドラフト1巡目で楽天入団後の、野村克也監督との師弟関係。そして2013年、24勝0敗1セーブという圧倒的な成績を残しての球団史上初の日本一――。 【動画】復活が待たれる「神の子」の快投 田中将大の変幻自在投球をチェック 楽天にとって、特別な選手であることは疑いようがありません。それでも晩節を迎えた選手が、現実の成績とプライドとのギャップで球団と揉めることは、プロの世界ではよくある話。田中も自身を育んだ楽天に別れを告げ、新天地で活躍することを選んだのです。 となると、野球ファンの関心はただ一つ。マー君を獲得する球団はいったい、どこになるのかです。 スポーツ紙のデスクは、セ・リーグでならまだまだ活躍は可能との見解を示しました。 「パ・リーグが力と力の勝負ならば、セ・リーグはバッテリーと打者の緻密な化かし合い。元々、マー君は変化球が優れた技巧派として超一流の投手だった。球速の衰えは、セ・リーグだったら卓越した投球術でカバーできるでしょう」 そして、巨人こそ「マー君再生」の舞台にふさわしい球団だと断言するのです。 「理由は3つあります。1つは、巨人は今季15勝3敗の好成績を残したエースの菅野智之がメジャー挑戦することから、穴を埋める先発投手を必要としています。実績に優れたマー君ならローテの一角を託せるでしょう。2つめは、小学時代にバッテリーを組み、気心の知れた坂本勇人がチームメートになることも大きい。マー君は楽天復帰後、若手選手とのコミュニケーション面で苦戦したとの記事もありました。巨人なら、坂本が『俺のマブダチや』と言えば、誰もが親しい間柄になる。3つめは『生きたお手本』としての役割。戸郷翔征や山崎伊織、井上温大ら成長著しい若手投手にとっては、マー君の一挙手一投足が学びの材料になるでしょう」(前述のスポーツ紙デスク) 巨人は果たして「マー君獲り」に動くのか、はたまた新天地は他のどんな球団か……。その行く末から、目が離せません。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]