機上で出産!? 妊娠7カ月の妊婦がフライト中に破水…女児誕生の“奇跡の瞬間”
勤務には遅刻したが…
ウィズエアー便は本来ロンドン行きだったが、出産したばかりの女性と新生児がすぐに病院に搬送できるよう行き先を変更。イタリア南部のブリンディジ空港に緊急着陸した。 この航路変更は全乗客の予定に影響を及ぼしたものの、乗客はとても協力的だったという。カーンさん自身もイギリスの病院での勤務時間に遅れてしまったが、病院側も上司も理解し「良い仕事をした」と褒められたそうだ。
その後、ブリンディジのペリーノ病院の関係者らは、イタリアの新聞コリエレ・デル・メッツォジョルノの取材に答えている。「サマ」と名付けられた新生児は早産であったものの元気であり、保育器も必要もなかったとのこと。 ちなみに機上出産は稀ではあるものの、これまでにも例がある。国際旅行医学会(International Society of Travel Medicine)が2019年に出版した研究によると、1929年から2018年までの間に機内出産は74例あり、内71人は無事出産することができたという。 カーンさんはイタリアの病院搬送後に母親と女児の無事の報告は受けたものの、さらなる報告は受けてはいない。しかしSky Newsの取材に対し「ニュースがないのが良いニュースですね」と答えている。
文:宮田華子