「ひかるさんが『狙ってみる?』と」なでしこ藤野あおばが華麗な直接FK弾! ゴールパフォーマンスは家族に向けた“勇気のポーズ”
鋭いシュートが壁の頭上を越え...
なでしこジャパンは7月13日、国際親善試合でガーナ女子代表と金沢ゴーゴーカレースタジアムで対戦し、4-0で快勝。この試合でMF藤野あおばが、華麗な直接FK弾を決めた。 【動画】藤野あおば FKを直接決める! 2-0とリードして迎えた67分、ペナルティエリア手前でFKを獲得。キッカーの藤野が右足でカーブのかかった鋭いシュートを放つと、壁の頭上を越えて、ゴール左上の隅に突き刺さった。 「サッカー選手になって初めて」だという直接FKでのゴール。「何となく狙えそうだなとは思っていたんですけど、ボールを置いた時に、(北川)ひかるさんが『狙ってみる?』と話してくれたので、自分は狙ってみたいと話した」とチームの3点目に繋がったチームメイトとのやり取りを明かす。 そのうえで、ゴールシーンをこう振り返った。 「中の選手もニアに塊を作って、(GKにボールが)見えづらいようなところにポジション取りをしてくれた。本当はファーに誰も触らなくてもゴールに入るような軌道で狙っていたんですけど、キーパーの位置が少し中央寄りだったのでニアがいけそうだなと。上にふかさないことを意識して蹴り込みました。決まって良かったです」 得点直後、ベンチの選手、スタッフとともに喜びを分かち合った後に、藤野はスタンドに向かって人差し指を立てるポーズをした。 「宇宙兄弟の“勇気のポーズ”っていうのがあるんですけど、それをお父さんに向かってやりました。実はお父さんと得点決めた後にやるポーズをいつも決めてて、家族みんなが好きな漫画なので」 なでしこジャパンは26日にパリ五輪の初戦でスペインと対戦。藤野は家族の思いも背負い、大舞台に挑む。 取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)