「来季、国内でのプレーは難しい」パワハラ退団の元楽天・安楽智大と山川穂高、中田翔の決定的な違い
東北楽天イーグルスの森井誠之球団社長(49)が11月30日、記者会見を開き、安楽智大投手(27)のパワハラ疑惑について説明した。 〈カメムシ食え!〉…下半身露出のパワハラ疑惑で退団危機!楽天・安楽「主将時代の壮絶イジメ」の中身 「これまで報道がなされていた事象について安楽選手に関してほぼ事実ということが判明」と明かし、この日、提出期限とされた契約保留選手名簿から安楽を外すことを発表した。 安楽について様々なパワハラ騒動が報道された。キャンプ中に平手打ちをされてむち打ちの症状が出たという証言、「罰金」と称して金銭の支払いを強要され、そのやりとりのLINEなどの記録も存在するという。 さらに、NEWSポストセブンは「安楽のナンパ癖は有名で、遠征などに行くたびに、宿舎近くで女性に声をかけ、トラブルになることも少なくなかった」と嫌がって逃げ回る女性を付け回した疑惑について、女性の証言をもとに報道した。 今回のパワハラ疑惑が発覚する前、安楽のハラスメントに悩んだある若手選手が球団関係者に相談した。同関係者が安楽を呼びだして注意したものの、その場では「僕はやっていません」と返答した。 さらに楽天は球団独自で100人もの関係者に対してアンケートを実施。そのアンケートでも「報道内容は明らかに違うとか、安楽を擁護する声はほとんどなかった、と聞いています」(球団関係者)。そんな内部調査も加えて総合的に判断した森井社長は「ロッカールームで後輩選手を逆立ちさせ裸にしたことは事実である」と認め、来季の保留者名簿から外した。事実上の解雇だ。 安楽と似たような例として、2年前に当時、日本ハムの中田翔(34)が試合中に同僚選手に暴行。試合中に球場からの退場と自宅謹慎を命じられ、日ハムは当面、一軍、二軍全ての試合の出場停止処分を科した。その後、日ハムの栗山英樹監督が巨人の原辰徳監督に電話で相談。無償トレードで移籍が実現し、さらに、出場停止処分からわずか9日後に巨人の一軍で出場したことに批判が集中した。 さらに今年5月には西武・山川穂高(32)が知人女性に対する強制性交の疑いで書類送検された。不起訴となった山川は今年取得した国内FA権を行使。どの球団になるにしろ、国内で野球を続けられる道はある。しかし安楽についてはそうはいかないという。独立リーグで指導経験があるNPB球団の関係者がこう明かす。 「中田と山川は国内で復帰できましたが、安楽は厳しい。他の11球団はもちろん、独立リーグも獲得しづらいと思います。独立リーグはスポンサーさんに支えられている部分が大きいので、コンプライアンス的には厳しい。来季、プレーを続ける道をさがすなら海外しかないんじゃないですか」