「来季、国内でのプレーは難しい」パワハラ退団の元楽天・安楽智大と山川穂高、中田翔の決定的な違い
中田は暴行、山川は不倫、安楽はパワハラ……。いずれも、モラルに大きく反する行為だが、刑事事件にまでは発展していない。それでも前出の関係者は安楽が来季、国内でプレーできる可能性は低いという。 「中田、山川、安楽についてはそれぞれ問題が違うので単純な比較はできません。でも共通して言えるのは、今でも3人ともまだ公になっていない新事実があるかもしれない、という“懸念”が消えないことです。獲得したいとなった場合、そのチームは3選手が持つその“懸念”についても対応するリスクを負う覚悟が必要です。そのリスクを負ってでも、打点王を3回とった中田やホームラン王3回、打点王1回の山川には獲得したいと思わせるだけの実績、能力があるけど、残念ながら安楽はそこまでの選手ではないですね」 安楽は楽天で3シーズン続けて50試合以上登板している。中田や山川ほどの実績はないが、中継ぎ不足に悩むチームは獲得を検討してもよさそうだ。だが、問題をおこして野球人生の窮地に立たされたときに生き残れるか否かはやはり、数字とタイトルがモノを言う弱肉強食の世界。プロ野球球団に在籍する現役コーチがこう代弁する。 「安楽は点差が開いた試合でマウンドにあがるといい投球をするけど、1点を争うような接戦で『ここで1本打たれてほしくない』という場面では結構、打たれていた印象があります。『外見と違って意外と気持ちが弱い選手なのかな』と思っていたところに今回のパワハラ疑惑の報道が出てある意味、納得しました。結局、立場の弱い人に対して高圧的な態度に出る人は、もともと“弱い”人がやる行為ですから」 実績を積んで立場を確保したはずの安楽が、若い選手に対して高圧的な態度に出ることをしなければ平常心を保てなかったとすれば、あまりにも寂しい。パワハラ騒動によって根っこにある人間性まで見抜かれてしまった今、安楽は仙台市内の自宅でどんな心境で過ごしているのだろうか。
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