小林幸子がTikTokで“流行りのダンス” 大御所タレント×SNSで生まれる独自のコンテンツ
歌手の小林幸子が2024年9月1日に、TikTokを開設したことを報告した。今回は、大御所タレントがTikTokを活用することでどういった化学反応が起きるのかについて考察していきたい。 【写真】『しかのこのこのここしたんたん』を踊る小林幸子 ・YouTubeにTikTok……SNSで大活躍の小林幸子 TikTokについて小林は「何をするのか全然分かってないの」と不安そうな様子だったが、スタッフから近年はTikTokをきっかけに知名度を獲得している事例もあると聞くと「自由っていいね」「できるわよ」「乗った!」と早くも受け入れ態勢になったようだ。この柔軟さも、小林がいくつものSNSで魅力を発信できている要因だろう。 そして開設されたTikTokは「小林幸子(17才)」と、ユーモアたっぷりなアカウント名となっている。TikTokでは大バズり中の『しかのこのこのここしたんたん』ダンスを披露。ほかにもMV撮影の裏側なども公開している。ガッツリとエンタメに振り切ったアカウントかと思いきや、60年間活動を続けられた秘訣や、自身が運営する会社についてなど、小林ならではのパーソナリティが垣間見える動画も投稿されている。 小林はTikTokのみならずYouTubeでも精力的に活動しており、「小林幸子はYouTuBBA!!」というチャンネル名で、日常的な動画から歌ってみた動画、激辛ペヤング、メントスコーラなど、ザ・YouTuber的な企画にも果敢に挑戦している。 コラボ動画も数多く投稿しており、VTuberのキズナアイや歌手の美川憲一、タレントのカマたく率いる3人組YouTuber・3人勘女、お笑いコンビ・土佐兄弟など、世代やジャンル問わず交流がある。大御所、若手、世代関係なく受け入れる自由さが、小林のチャンネルの最大の魅力でもあると感じる。 小林の世代のタレントがSNSを活発に発信することで、若い世代は大御所タレントの新たな一面を知ることができる。タレント側もいままでとは違った世代にアプローチができるので、TikTokは世代間をつなぐ架け橋としての役割も果たしているのではないだろうか。 ほかには歌手の郷ひろみもTikTokを運営しており、歌動画やダンス動画を投稿している。郷のアカウントで目を惹くのは、若い世代のアーティストとのコラボ動画だ。2024年7月には『ももいろクローバーZ』と、2022年7月にはTikTokerのロイとコラボ。同年8月にはダンスクリエイターチームの『hoodiefam』とコラボを果たしている。 タレントとユーザー間だけではなく、タレント同士の世代間もTikTokでつなぐことができる。これはスマホひとつで撮影できる手軽さや、簡単なダンスで動画が成立するというハードルの低さも後押ししているのではないだろうか。 歌手の和田アキ子のTikTokでは、新しい学校のリーダーズと『FNS歌謡祭』のリハーサルを行う様子や、『アッコにおまかせ!』の裏側で所ジョージが出演するなど、撮影現場の裏側を投稿している動画が多い。所のような大物タレントがフラっと訪れる様子を見ることができるのも、和田のTikTokだからこそだ。 いまや大御所タレントが自身のYouTubeチャンネルを持っていることは当たり前になりつつあるが、まだまだTikTokは若者世代がユーザーの中心であるというイメージが強い。そんなプラットフォームに小林や郷などのタレントが参入することで、同世代のユーザーにとってはTikTokをより身近なコンテンツに感じるきっかけになるかもしれない。また、若者世代は逆に新鮮さを感じるのではないだろうか。まだまだ可能性を秘めているTikTok。これからどんな人物が参入してくるのか、動画コンテンツの変化を楽しみにしたい。
はるまきもえ