「想定の3倍負けている」「甘くみていた」2季連続降格の新潟アルビレックスBB、B3でも不安定な戦い…見えない“復権”への道筋
B3の新潟アルビレックスBBは第14節までに24試合(全52試合)を終え、成績は12勝12敗で17チーム中9位に低迷している。2季連続で降格した新潟だが、B3でも納得のいく戦いができていない。目標の「1年でB2復帰」を実現するには、巻き返しが必要だ。 12月27日現在のB3勝敗表 「想定の3倍は負けている」。11月14日、新潟県長岡市で開かれたファン会合の後、糸満盛人社長は取材陣の前で肩を落とした。香川などに5連敗し、5勝7敗で順位を12位まで下げていた。 その後も下位の金沢などは下したが、上位の横浜EXに連敗。強化部長を兼ねる糸満氏は「B3の勢いを甘くみていた」と認めた。 多くのクラブが補強を進める中、今季の新潟の選手人件費は、B1時代から約1億円を減らした「前季並み」(糸満氏)の約2億円を予定。元日本代表の五十嵐圭(上越市出身)や鵜澤潤監督(元主将)らの復帰が話題を呼び、有料集客数は昨季11月末比で58%増えた。 観客が増えた一方で、上位争いはできていない。 長年の課題だった守備やリバウンドが解決できず、下位チームにも安定して勝てていないのが現状だ。 第13節までの平均得点は78・5点。失点は79・3点と得点を上回る。平均リバウンド数は37・0本で、B3で6番目に少ない。 「B3では相手が勢いでシュートしてくる。守りにくいが対応しなければならない」と鵜澤監督は修正を急ぐ。過去の試合を分析し、選手の役割を明確化して守備意識の向上を図り、岡山戦などで一定の効果が出ているという。 「まだ伸びしろはある」と糸満氏は積極的な補強を否定。特別指定選手などで、大学生を起用していく方針だ。実際、第14節を前に日体大4年の留学生、身長206センチのムトンボを獲得。リバウンド力の底上げを狙う。 昇格を目指すには、最低でもプレーオフに出られる8位以内に入らなければいけない。司令塔の五十嵐は「チーム力は育ってきたが、さらにレベルを上げなければならない」と危機感を口にした。
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