【秘話】皇室が繋ぐポーランドとの絆「支援が無ければ我々の生活なかった」上皇ご夫妻が面会 100年前に日本が救った“シベリア孤児”
子孫へと語り継がれる感謝と絆
子孫を代表して、娘さんのアンナ・ドマラツカさんが、「当時私たちの先祖に与えられた支援がなければ、現在我々が送っている生活は実現しなかったでしょう。シベリア孤児子孫一同、心から感謝いたします」とスピーチしました。 今回の式典には、高円宮妃久子さまが出席し、除幕式にも参加されています。 久子さまは「羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)」の授賞式でポーランド大使館を訪れているほか、大使を始めとするポーランド関係者と長年に渡り交流を持たれています。 また、久子さまは福田会とも縁を持たれています。 久子さまが名誉総裁を務める、明治5年に創立された日本・アジア研究の著名な学術団体「日本アジア協会」や福田会に近接するオマーン大使館などを通じて、絆を持たれていました。 こうした繋がりもあり、式典と除幕式に出席されました。 戦前に行われた国際的な人道支援と友好関係。 久子さまが式典で述べられたのは、こうした人道支援と友好関係の広がりを願う言葉でした。 「いま世界では、多数の争いが生じ尊い命が犠牲となっていることに心が痛みます。 是非、日本とポーランドのような友好の輪が広がり、一刻も早く平和な世の中となりますことを祈っております」 皇室の方々の活動を通し、あまり知られていなかった日本の人道支援の歴史がまた一つ浮き彫りになった一日でした。
橋本寿史