工藤美桜×尾碕真花がW主演に 斜線堂有紀『コールミー・バイ・ノーネーム』連続ドラマ化
工藤美桜と尾碕真花がW主演を務める連続ドラマ『コールミー・バイ・ノーネーム』がMBSドラマフィル枠にて2025年1月9日から放送されることが決定した。 【写真】『コールミー・バイ・ノーネーム』アザードラマビジュアル 本作は、女子大学生がゴミ捨て場に捨てられていた美しい女性と出会うことから始まる、斜線堂有紀による同名小説を実写ドラマ化するガールズラブミステリー。『ワンルームエンジェル』(MBS)、『墜落JKと廃人教師 Lesson2』(MBS/TBS)などの枝優花が監督を務め、松ケ迫美貴が脚本を手がける。 英知大学に通う世次愛は、ゴミ捨て場に捨てられていた美しい女・古橋琴葉と出会う。琴葉を自宅に招いたことをきっかけに友人になりたいと思う愛だったが、そんな琴葉が代わりに提案してきたのは、本当の名前を当てられるまで“恋人”でいること。そして、仮初めの交際の中で彼女の本名を当てられたら約束通り『友人』になるという奇妙な賭けだった。後に引けずその賭けに乗ることになった愛は、琴葉と『恋人』としてぎこちなくも関係を深めていくが、彼女の名前に隠された過去が現在に牙を剥くようになり……。 琴葉との出会いから初めて恋を知り、翻弄されていく大学生・世次愛を演じるのは、『魔進戦隊キラメイジャー』(テレビ朝日系)で、大治小夜/キラメイピンクを演じ、『マウンテンドクター』(カンテレ・フジテレビ系)や映画『赤羽骨子のボディガード』などにも出演した工藤。また、名前を変え、自らの“宿命”と戦いながら生きるミステリアスで美しい大学生・古橋琴葉役を、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でアスナ/リュウソウピンクを演じ、Netflixシリーズ『恋愛バトルロワイヤル』やNHK連続テレビ小説『虎に翼』に出演した尾碕が務める。2人はともに本作がドラマ初主演となる。 あわせて枝監督によるドラマビジュアル3種も公開。工藤、尾碕、枝監督、原作者の斜線堂からはコメントも到着した。 コメント 工藤美桜(世次愛役) 出演が決まった時は、嬉しい気持ちと目標にしていたドラマ初主演ということで撮影が始まる前から緊張していたことを覚えています。 原作、脚本を読まさせていただいて物語に魅了されたのと同時に苦しくなる瞬間もありました。 ですが、お互いに抱えている弱さを持ちながらも2人なら生きていける、1人じゃないんだよ。ということを愛を演じるにあたって琴葉に対してもですし、観てくださる方々に救いを与えられる存在でありたいなと思い演じました。 撮影を重ねていくうちに、私自身も愛のもつ優しさやまっすぐな面に励まされていました。 不器用ながらも、琴葉と出逢い、必死にもがきながら強くなっていく愛が琴葉との関係がどうなるかを最後まで見届けてほしいなと思います。 映像もとっても綺麗で早く皆さんに見てほしい...とうずうずしております...。 スタッフ、キャスト一丸となって全力で向き合ったコルミノ、楽しみにしていてください! 尾碕真花(古橋琴葉役) この度、古橋琴葉を演じさせていただきました尾碕真花です。初めに原作の小説を読ませて頂き、「この古橋琴葉を私が?? 出来るのか...?」と重圧のようなものを感じたことを覚えています。 琴葉からは全ては語らない妖艶さや、静かだけれど迫力さえ感じるような色気などを強く感じました。 なかなか掴みきれない琴葉の輪郭を必死に自分の中で探しながら、手放さないように撮影する日々でした。 『コールミー・バイ・ノーネーム』という作品が持つ繊細さと、枝監督の世界観から生み出される儚さや幻想的な空気をスタッフの皆様が一丸となって作り上げてくださった映像は本当に美しく、全てのシーンが素敵なものになっていると思います。 ドラマ初主演。目まぐるしい日々を駆け抜けました。沢山の方に届くことを願っています。 コルミノ! よろしくお願いいたします。 枝優花(監督) これまで「誰かの期待に応えられる自分」を必死に形成してきた気がします。最初はそんな自分に心地よさを感じていました。けれどそれは次第に自身を縛る鎧となり、気づけば一体自分が何者か見失い、ついに身動きが取れなくなりました。 そんなとき、この原作を手にしました。名前を捨てた少女が、自分の本当の名前をたった1人の人に見つけてもらおうとする話。直感的に「今この作品をやらなければならない」と思いプロデューサーに連絡しました。 そして撮影を終えた今、なぜ自分がこの作品に猛烈に焦がれたのか、わかった気がします。 人は1人では生きて行かれません。誰かに自分を認識され、求め、愛し愛され、今ここに居る喜びを感じる、その繰り返し。そして気づけば相手の求める誰かになろうと自己を変容させ、時に理解を示さない相手を拒絶する。理解されない私には価値がない、と孤独を感じる。けれど本当は、自分を愛せるのは自分だけ。私が私を見つけないといけない。私は私だけのものだから。 この作品を作るために、スタッフ・キャストたちとこれまでのドラマという型、自身が抱える殻を破って、今の私たちだからこそ描ける「本当の私をあなたと見つける」に全力で向き合いました。 きっと賛否両論あるでしょう。それでも、今、この物語が必要である誰かにきっと届くと信じています。 是非とも、今冬よろしくお願いいたします! 斜線堂有紀(原作者) 私にとって大切な物語なので、ドラマ化の話を頂いた時は驚きました。 撮影前はどうなるのだろうと思っていたところもあるのですが、今はこの物語に真摯に向き合ってくださったと思っています。 文章が映像になる際に載る感情や余白、新たな解釈を私自身も楽しみました。 小説を読んでくださった皆様も新たな『コールミー・バイ・ノーネーム』をよろしくお願いします。
リアルサウンド編集部