ひとり親家庭 ラグジュアリーホテルでスペシャル体験「お母さんとの思い出ずっと残ると思う」夏休みに深刻な子どもの体験格差、解消へ一歩
「 絵日記に書く内容がないと言われて…」経済的に厳しい家庭は夏休みの体験格差も深刻
この食事会は「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」アドバイザーの薄井シンシアさんが発案し、東京ステーションホテルが賛同して実現しました。ひとり親家庭は経済的に極めて厳しいことが多く、特に夏休みは遊びや学びの体験格差も深刻になります。 ひとり親家庭サポート団体全国協議会(全国33団体)が実施した、夏休みがひとり親家庭に与えている影響についてのアンケート調査(調査期間:2024年7月20日~28日 対象:各団体の会員 回答数:2111)によると、小中学生がいる家庭の半数が「遊びに連れて行く予定がない」と答えています。経済的な厳しさが主な要因ですが、子どもにとって、ほかの友達との差を感じるだけでなく、体験を通した学びの機会が得られないことにつながります。
「羨ましがっているので悲しい」「同じような思いさせてあげたいが…」
アンケートにはこのような内容が寄せられていました。 • 小学校のクラスの友達が家族旅行に行った話などを聞くと羨ましがっているので悲しい(北海道、50代、子ども1人、7月の月収19万円) • 子どもが友達と遊びに行きたくてもお小遣いをあげられない。どこかに連れていくお金も時間もない。スポーツを教えてあげられない。焼肉やお寿司をほぼ食べたことがない。周りの子と同じような思いをさせてあげたいが、できない自分が情けない。(北海道、40代、子ども1人、14万円) • 絵日記に書く内容がないと言われて凹む(東京都、30代、子ども3人、就労収入なし)、といった声が寄せられています。 今回の企画には、子どもたちの体験格差を減らし、こうした経験を通して社会的な学びをしてもらうこと、例えばホテルというひとつの場所でも支配人、料理人、サービス係、部門責任者など様々な仕事があることを目の当たりにすることで、子どもだけでなく親にも自分自身の今後の仕事キャリアを具体的にイメージしてもらいたいという思いが強くあります。
「いつか、このホテルに1泊でいいから泊まりたいね」
参加したお母さんたちも、体験を通して、新たな気づきや目標を感じていました。 ・いつか親子3人で、このホテルに1泊でいいから泊まりたいねって話しました。そのために仕事を頑張って、給料アップができる会社に移りたいなっていうふうに思えたので、新しい目標ができました ・シングルマザーで、普段は3つ仕事を掛け持ちしているんです。そこまで頑張ってもやっぱりこのレベルの場所には私の力では絶対に連れて来られないので、支援のお米をいただいたりとかも嬉しいんですけど、こんな素敵な世界があるよっていうのを娘に見せられる機会が本当にありがたくて嬉しかったです