【往年のIWCを象徴する傑作ムーヴメント】技術者も太鼓判を押すペラトン自動巻きに注目!
パイロットウオッチのマークシリーズや、耐磁時計のインヂュニア、ダイバーズウオッチのアクアタイマーなどの傑作を生み出してきたIWC。これらアイコンにも共通しているとおり、1940年代以降、同社ではとりわけ堅牢な設計を好んだことから、今日、“質実剛健”というブランドイメージが定着している。 【画像:リューズにあしらわれた可愛らしい魚マークにも注目】
堅牢設計を追求したのは、ムーヴメントも然りだ。 なかでも、オールドインターを象徴するムーヴメントと言えるのが、1950年に発表された“ペラトン自動巻き”である。合理的な設計による堅牢さと優れた精度を両立したペラトン自動巻きは、発表以降、改良を加えながら70年代後半まで生産されており、アンティーク自動巻きムーヴメントの傑作のひとつにも数えられている。 当時IWCはこのペラトン自動巻きを先述のインヂュニアやアクアタイマーといった、いわゆる役モノだけなく、様々なモデルに搭載した。 今回取り上げるのもそのひとつで、70年代に流行したオーバル型のケースに、ブルーカラーの文字盤を組み合わせたレトロポップな雰囲気が魅力となった1本だ。 ペラトン自動巻きの最終形であるデイト表示付きのCal.8541Bを搭載していることに加えて、ケースはミドルケースと裏ブタが一体になったワンピース構造で気密性を確保しており、実用性が高い点もうれしい。
文◎Watch LIFE NEWS編集部