【プレビュー】東京クラシック第2ラウンド。東京Vが殴り返すか、町田がもう一度殴るか| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは7月13日から14日にかけて第23節が開催。味の素スタジアムでは、東京ヴェルディと町田ゼルビアの東京クラシックが実現する。
東京クラシックの第2ラウンドだ。16年ぶりにJ1復帰を果たし、10位の東京ヴェルディとJ1初昇格ながら首位に立ち続ける町田ゼルビアが、味の素スタジアムで激突する。首都クラブのライバル対決に相応しい熱く激しい90分になることは必至である。 東京Vにとっては、前回対戦は忘れたくても忘れられない記憶として刻まれているだろう。敵地に乗り込んでの一戦は、0-5と大敗。今季最多失点を食らい、一蹴された。そして、この試合をきっかけに城福浩監督は、4バックから3バックにシステム変更を決断。チームが自分たちを見つめ直すターニングポイントとなった。 その後の7試合を4勝1分け2敗と大きく勝ち越していることを考えれば、あの屈辱の敗戦を糧にできていることは結果が示しており、ホームで迎える今節で2カ月前のリベンジを果たしてこそ、チームとしてのレベルアップを証明することになる。 ここ2試合はベンチスタートが続いている染野唯月であるが、昨季のこのカードでは2ゴールを決めるなど、町田との相性は悪くない。ライバルクラブにシーズンに二度負けることは許されない。緑の背番号9には、エースとしてチームを勝利に導くゴールが期待される。 町田は、首位を快走中である。第17節でアルビレックス新潟に敗れ今季4敗目を喫したが、その後は5試合負けなしと再び勝点を積み上げている。第20節のヴィッセル神戸戦では引き分け、第21節・ガンバ大阪戦には3-1で勝利し、上位直接対決も無敗で乗り切り、現在2位とは勝点5の差をつけている。 そんなチームにとって、今節は海外移籍を決断した平河悠が不在となって初めてのゲームとなる。右サイドで攻守に替えの利かない存在としてチームをけん引していた背番号7の穴をどのようにして埋めていくかが、大きなポイントになりそうである。 奮起が期待される一人として挙げられるのが、その平河と同じくパリオリンピックのメンバーに選出され、このゲームを最後に決戦の地に向かう藤尾翔太だ。チーム最多の8ゴールを挙げている若きエースが、ゴールと勝利を置き土産にパリに飛び立つことができれば、それはチームとしても大きな成果である。 アウェイに乗り込んでの一戦であり、簡単なゲームにはならないだろうが、前回対戦のリベンジを果たそうと挑んで来る相手を返り討ちにできれば、チームとしてさらに自信になるはずだ。今季3度目の3連勝を飾り、首位固めといきたい。