広島の連勝は「7」でストップ パシエンシアが来日初得点も…鹿島の17歳が貴重な同点弾
2024明治安田J1リーグ第30節が14日に行われ、鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島が対戦した。 【ゴール動画】広島パシエンシアは来日初得点、鹿島の17歳徳田誉が貴重な同点弾! 3戦未勝利の4位鹿島が今季負けなしの本拠地『県立カシマサッカースタジアム』に首位・広島を迎え撃つ。1試合未消化で勝ち点差「7」の鹿島がその差を縮めるのか、広島がクラブの連勝記録を「8」に伸ばしてライバルとの差を広げるのか、注目の上位対決となった。 広島は5分、J1デビューのゴンサロ・パシエンシアに早速決定機が訪れる。右から中野就斗が送ったクロスを収めてシュートを放ったものの、相手にブロックされてゴールには至らなかった。13分には川辺駿の鋭い縦パスに抜け出したパシエンシアがペナルティエリア左から左足でゴールを狙ったものの、角度が足りずにシュートは相手GK早川友基に阻まれた。 試合の均衡が破れたのは17分、鹿島がセットプレーで先制に成功する。右コーナーキックから名古新太郎がアウトスイングの鋭いボールを供給。中央の知念慶が打点の高いヘディングシュートを叩き込んだ。 しかし19分、広島もセットプレーですぐに試合を振り出しに戻す。右コーナーキックから新井直人がピンポイントのボールを供給。中央のパシエンシアが頭で合わせて来日初ゴールを記録した。 22分、鹿島がまたしてもセットプレーで広島のゴールを脅かす。名古から再び質の高いボールが送られ、ゴール前の植田直通が頭で合わせたものの、シュートはポストを叩いて得点には至らなかった。28分には左サイドを崩して師岡柊生がグラウンダークロスを供給。ボックス中央に飛び込んだ名古が合わせたものの、シュートは惜しくも枠の上へと外れた。 攻守が目まぐるしく入れ替わる展開のなか、36分に広島が逆転に成功する。浮き球に抜け出した川辺が左サイドの深い位置で相手をかわしてペナルティエリアに侵入。タイミングを見計らって折り返し、ゴール前に飛び込んだ松本泰志が合わせて押し込んだ。 広島の1点リードで折り返すと、後半も白熱した攻防が繰り広げられる。次の1点が生まれたのは82分、鹿島が試合を振り出しに戻す。左サイドを切り裂いた藤井智也の折り返しをペナルティエリア内の鈴木優磨がワンタッチではたき、ボールはボックス中央の徳田誉に渡る。徳田は相手を背負いながら振り向きざまに右足を振り、ゴール右下へと流し込んだ。17歳の徳田は大一番でJ1初ゴールとなった。 追いつかれた広島は終盤、松本やドウグラス・ヴィエイラらに勝ち越し点を奪うチャンスが訪れたものの、好機を生かせない。 試合はこのまま終了し、勝ち点「1」ずつを分け合った。鹿島は4戦未勝利となり、広島の連勝は「8」で止まった。なお、鹿島は昨年10月からホーム18戦無敗となり、2007年8月から2008年8月にかけて記録したクラブレコードに並んだ。 次節、鹿島は21日にホームで柏レイソルと対戦する。広島は19日のAFCチャンピオンズリーグ2でホームのカヤFC戦を戦い、22日のJ1第31節ではホームの横浜F・マリノス戦が控えている。 【スコア】 鹿島アントラーズ 2-2 サンフレッチェ広島 【得点者】 1-0 17分 知念慶(鹿島) 1-1 19分 ゴンサロ・パシエンシア(広島) 1-2 36分 松本泰志(広島) 2-2 82分 徳田誉(鹿島)
SOCCER KING