「3・18」の開幕戦、大谷翔平は先発できるのか
リハビリの延長であり、オープン戦の中盤、という位置づけなら“凱旋登板”は実現する。そして、現地やテレビなどで観戦するファンの方々もそれを理解してほしい。来年3月18日に100球を投げ、6~7イニングを投げる可能性は限りなく低いはずだからだ。球数は50球か、30球程度かもしれない。ただ、ドジャースの背番号「17」は日本で公式戦復帰を果たす可能性は十分にある、と思う。
ドジャースの大谷翔平投手(30)は本来、開幕投手を見据え、このオフに投手としてのリハビリの段階を上げていくはずだった。2023年9月19日に受けた2度目の右肘手術から、復活を期し、ライブBPなどの実戦的な投球練習を再開する予定が組まれていた。そして、来季の日本開幕戦、3月18日のカブス戦で復活先発することが期待されていた。
だが、ワールドシリーズ第2戦で左肩を亜脱臼して、11月5日に関節唇の損傷を修復する手術を受けた。これにより、やや復帰スケジュールは遅れることが決まった。
「ロサンゼルスのパレード(11月1日)が終わった後に比較的すぐ手術だったので、本当に時間がなかったというか、その日からきょうここまで何もできずにというか、ベットでじっとしてました」
11月21日のナ・リーグMVP会見でそう話し、現状を明かした。術後は、約2週間の安静期間があったようだ。
投手としてのリハビリは、レギュラーシーズン中にはブルペン投球と遠投80メートルまで強度を上げていた。だた、ポストシーズンからは試合でのパフォーマンスを優先してペースダウン。さらにドジャースのブランドン・ゴームズGMは「オフに入ったら、いずれにせよ投球プログラムは一時休養になっていただろう」と説明していた。レギュラーシーズンから続けたリハビリを小休止して回復の時間を設ける。そして、最強化に向かう。左肩負傷前、このオフはそんなスケジュールだったはずだ。