63歳・定年女子「麻疹(はしか)」と「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」の抗体検査を受けてみた。費用と結果は?
「久々の流行がニュースになっている『麻疹(はしか)』に、過去にかかったかどうかあやふやで」と語るのは定年女子マドレーヌ。一方、CMでしきりに50歳以上はワクチン接種をと勧める「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」は経験済みで、抗体が残っているか微妙な状況なんだとか。どちらもワクチン接種をすべきか悩み…だったらまとめて抗体検査を受けてみることに! マドレーヌの実体験レポートをご紹介しよう。
「実は先日、近所の内科クリニックで『帯状疱疹(たいじょうほうしん)』『麻疹(はしか)』『ムンプス(おたふく風邪)』『風疹』の抗体検査を受けました。戻ってきた検査結果は後ほどご報告しますが、まずは、そこに至る顛末を語らせてください」
我が家は帯状疱疹にかかりやすい家系!? ワクチン今打つ? 待って打つ?問題勃発
「最近、帯状疱疹のワクチン接種を勧めるCMをTVでもwebでもよく見かけますね。調べてみると発症予防効果の高い不活化ワクチンは、費用が(クリニックにもよりますがだいたい)1回2万円台前半で、2回接種が必要、と少し高額。ただ私の住む自治体では、50歳以上の人には1回1万円の費用補助が出るようになったので、今のうちに打ったほうがいいのかな、と背中を押されます。 ちなみに帯状疱疹は昔かかった水疱瘡のウイルスが体内の神経節などに潜んでいて、老化したり免疫力が落ちたりすることで出てくるもので、他人からの感染ではありません。ただ、もともとが水疱瘡ウイルスなので水疱瘡にかかったことのない人には感染させる可能性があるそうです。 実は、私はすでに2回、帯状疱疹にかかっています。CMでは『50歳を過ぎるとなりやすい』と言っていますが、なんと私が最初にかかったのは27歳。とほほ」 その時は軽くすんだのだが、52歳でやった2度目はつらかった~、とマドレーヌ。 「仕事が極端に忙しかった時期で、帯状疱疹と診断を受けても休養もとらずに働き続けたら(働き方改革前だったもので…反省)、帯状疱疹後神経痛になってしまいました(やはり老化や免疫力の低下が原因ということで、ありがちらしい)。50日間も数分おきに右ももから右胴体にやってくるズキンという激痛に耐える羽目に(これはマドレーヌの場合で、痛みにはもちろん個人差がある)。それまで痛み止めの薬というのをほぼ飲んだことがなかったのに、人生で飲んだ痛み止めの薬のほとんどをその50日間に飲みましたよ。はい」 しかも! 96歳で亡くなった父が70代と92歳ころ帯状疱疹になったのを見ているそうで…。 「父の場合は2回とも口の左側に赤黒い発疹が出ました。父によると、その前にも数回やったそう。90代のときの父の記憶は怪しい(笑)のですが、70代のときにも言っていたので、多分確実。少なくとも人生で3~4回以上はやっている模様です。 ということで、我が家は「帯状疱疹にかかりやすい家系」確定と覚悟してきました。 そこに、自治体からの帯状疱疹ワクチンの費用補助のお知らせ。 う~ん、今打ったほうがいいの? それとも、私は11年前にかかっているから、まだ抗体が残っているの? 悩みます」 今年に入り、夫がクリニックで勧められて帯状疱疹ワクチンを打つというので、「11年前にかかった人も、ワクチンを打ったほうがいいか聞いて来て」と依頼したという。 「返事は『すぐに打ったほうがいいって』とのことでした。う~ん。 あのつらい症状を思い返すと、いつか打つことに迷いはないのですが、私の場合『帯状疱疹にかかりやすい家系』だとしたら、父と同様、この年齢から2回かかる可能性も十分ありそう。そうなると、ワクチンもあと2~3回打つのかー、それはなるべく減らしたいよね、と。効率の良い時期に少ないワクチン接種回数で抗体をキープして、一生、帯状疱疹を避けたい。そのために抗体検査で今の状態を確認したいなあ、と考えておりました。 実は、別件で行った内科クリニックで、ついでに『帯状疱疹と麻疹の抗体検査をしてみたいのだけれど?』と聞いてみました。 すると医師に『う~ん、抗体検査は血液検査だから簡単にできるけれど、保険診療じゃないから費用も高いし、結果を待つ時間もかかりますよ。検査しないで直接ワクチンを打てばいいんじゃない?』と提案されました。 はて? それが一般的なのか…。結局、その日は決断できず、抗体検査の費用だけ聞いて帰りました」