伊藤沙莉さん主演の映画「風のマジム」 沖縄ロケ終了、どんな物語? モデルの金城祐子さん「時の人に演じてもらい感激」
沖縄・南大東産のサトウキビでラム酒を造る金城祐子さん(52)をモデルにした映画「風のマジム」の沖縄ロケが16日終了し、主役の伊波まじむ役を務めた人気俳優、伊藤沙莉(さいり)さんが会見し、「主人公は人との出会いや運、いろんなものを引き寄せる魅力的な女性。全ての人をほっこりさせる映画です」と封切りされる来夏の鑑賞を呼びかけた。 【写真】映画「風のマジム」のモデルとなった金城祐子さんと、原作の原田マハさん 映画は原田マハさん(62)が書き下ろした同名の小説「風のマジム」(講談社文庫)が原作。ラム酒造りを社内ベンチャーで提案した主人公「まじむ」が家族や会社、島民を巻き込みながら夢を実現する物語。 伊藤さんは今年4月から9月まで放映されたNHK連続テレビ小説「虎に翼」の主人公猪爪寅子役で、会見に同席した金城さんは「時の人に演じてもらい驚いている。ロケを見て昔の自分を思い出し、胸がいっぱいになった」と感激。原作の原田さんは南大東島の取材で感じたキビ畑に吹く風や島民の優しさに加え「ラム酒という新しい可能性をおこす人々の風を映画の中にも感じてもらえれば」と期待した。 映画は今年11月に東京でクランクインし、今月9日から糸満市座波の豆腐屋などで撮影していた。来年夏の全国ロードショーを予定している。監督は芳賀薫さん、製作はオーロレガルト。 (編集局・上間正敦)