なぜニキビは梅雨の時期に増えるのか 主な原因は食べ物でもなく、ストレスでもなく…意外と知らない今の時期の対策
雨の日が増え、湿気も多くなる梅雨の時期。ジメジメしたこの時期は肌トラブルが起きやすく、ニキビが大量にできてしまう人も少なくない。なぜ、梅雨の時期はニキビが増えてしまうのか。はなふさ皮膚科理事長・花房火月医師に聞いた。 【写真を見る】なぜニキビは梅雨の時期に増えるのか 主な原因は食べ物でもなく、ストレスでもなく…意外と知らない今の時期の対策 ■梅雨の時期にニキビが増えるのはなぜ? “急激な温度差”には要注意 梅雨の時期は肌トラブルが絶えない。 筆者も梅雨の時期に増える肌トラブルの一つ、「ニキビ」に悩まされている一人だ。顔の頬や顎にできたニキビがなかなか治らない。治ったと思ったら、別のところにまた出来ている…。自分なりに洗顔やスキンケアなど、色々と対策をしているのに、なぜニキビは増えてしまうのか。 そんな悩みや疑問を、はなふさ皮膚科理事長・花房火月医師に聞いてみた。 ──梅雨になるとニキビが増える気がします。気のせいでしょうか。 はなふさ皮膚科理事長・花房火月医師 「実際、梅雨の時期はニキビが悪化して、来院する方が多いですね」 ──梅雨はなぜニキビが増えやすくなるのでしょうか? 「そもそもニキビというのは、皮脂が溜まって、そこにニキビ菌が繁殖することによって起こります。 梅雨の時期は暑くなってくるので、皮脂の分泌が増えます。暑くなると、皮膚の表面から水分が蒸発して皮膚が傷みやすくなるので、それを予防するためです。さらに、皮膚の表面や毛穴の出口付近の角質も、暑さで湿度が高まると蒸れます。そうなると、毛穴が閉塞しやすくなり、皮脂が溜まりやすくなります。 ほかにも、ニキビ菌はばい菌なので、暑くてジメジメした時期に増えます。 ▼皮脂が溜まりやすいことと、▼ニキビ菌が繁殖しやすいこと、この2つの原因で、梅雨の時期はニキビがものすごくできやすいんです」 また、梅雨のニキビは重症化しやすいという特徴があり、もともとニキビができやすい思春期の学生は、ニキビが増加しやすいという。 さらに、“急激な温度差”も原因になる可能性があるので、これから暑くなり、エアコンや扇風機をつける機会が増えるが、外と室内の温度差にも注意したほうがいいと、花房医師は話す。