マイクロストラテジー、ナスダック100銘柄入り後にビットコイン保有を43万9000BTCに増加
ビットコイン開発企業のマイクロストラテジーは、12月15日までに新たに1万5350BTCを購入し、保有ビットコインを43万9000BTCに増やした。 今回の1万5350BTCの購入は、1ビットコイン当たりの平均価格が10万386ドルで、総額は15億ドルにのぼるとマイクロストラテジーは公表した。これにより同社の保有総数は、現在の市場価格で456億ドル相当の43万9000BTCとなった。 同社のこれまでの購入価格の平均は、1ビットコインあたり6万1725ドル。 今回の購入資金は、同社のアット・ザ・マーケット(ATM)プログラムに基づく株式売却によって調達された。発表前、同社のATMオファリングの残高は91億9000万ドルだった。今回の発表後、最新の提出書類によると、残高は76億5000万ドルとなっている。 マイクロストラテジーのマイケル・セイラー(Michael Saylor)エクゼクティブ・チェアマンはまたしても、日曜日のXへの投稿で月曜日の発表を予告した。 マイクロストラテジーが月曜日の米国市場が開く前にビットコイン購入を発表するのは、これで数週間続くトレンドとなった。 @LuckyXBT__によるX投稿によると、過去5週間でマイクロストラテジーは17万1430BTCを156.1億ドルで購入している。現在のATMオファリングは、マイクロストラテジーのよく知られた「21/21計画」の一部である。 一方、LuckyXBTによると、同社にはまだ転換社債から180億ドルが残っており、そのうちこれまでに使用されたのは30億ドルだけである。 今回の発表は、13日にマイクロストラテジーがナスダック100に採用されたというニュースに続くもので、同インデックスの入れ替えは12月23日から実施される。 さらに、米国財務会計基準審議会(FASB)は、2024年12月15日以降の会計年度について、ビットコインやその他のデジタル資産の公正価値会計を正式に採用した。 これは、デジタル資産が公正価値測定を使って会計処理できるようになることを意味し、企業は保有するビットコインの公正価値利益と減損の両方を純利益で認識できるようになる。 従来のルールでは、資産の価値が購入価格を下回った場合にのみ減損を計上できたが、資産が購入価格より上昇した場合には利益を計上できなかった。 ナスダック100への採用と最近のビットコイン購入のニュースを受けて、マイクロストラテジーの株価は市場前の取引で4%上昇し、1株425ドルとなっている。一方、ビットコインは先日10万6000ドルを超える史上最高値をつけた後、現在は10万4000ドル超えで取引されている。 セムラー・サイエンティフィックもまた、1ビットコインあたり10万1890ドルで、4億2150万ドル分の211BTCを取得した。12月12日現在、セムラー・サイエンティフィックは2084BTCを保有している。 さらに、セムラー・サイエンティフィックは「S-3」一括登録フォームに対する2回目の目論見書補足書類をSEC(米証券取引委員会)に提出し、ATMの提供額をさらに5000万ドル増やし、提供総額を1億5000万ドルにした。 |翻訳・編集:山口晶子|画像:マイクロストラテジーのエクゼクティブ・チェアマン、マイケル・セイラー氏(Michael.com)|原文:MicroStrategy Boosts Bitcoin Holdings to 439,000 BTC Following Nasdaq 100 Inclusion
CoinDesk Japan 編集部