41歳で「年収420万円」、今後も昇給の見込みはないけれど「40代での転職」って厳しいですか?「売り手市場」の今なら大丈夫でしょうか?
中高年層が「年収アップ狙い」の転職をする際に気をつけるべき点は?
現在の日本において40代以上の中高年層が転職をすることは珍しくなくなりましたが、それでもまだ企業側にとって「中高年層の『管理職として』の転職受け入れ」が一般的になっているかについては、企業によってまちまちであると筆者には思われます。 ただ転職をすればよいのではなく『転職による収入アップ』も狙うのであれば、転職希望先企業が中途採用の中高年にもそれなりのポジションと賃金を用意しているのか、事前にしっかりとした企業分析が必要になるでしょう。 また中高年層の転職希望者には、若年者にはない経験、特にプロジェクトリーダーや中間管理職としての経験と実績が強く求められています。この点について過去の実績を自信と根拠を持って語ることができれば、転職活動はスムーズに進み、転職後の年収アップも狙いやすくなると思われます。 転職希望先には、自分は転職後の職場において管理職など責任ある地位につき、地位にふさわしい収入を得ることができる人材であることを丁寧にアピールしていくことが重要です。転職活動を行う前には十分に自分の実績・経験の棚卸しと自己PRの作成を行うようにしましょう。
まとめ
近年は少子高齢化の進行による人手不足が慢性化しており、就職・転職は強い「売り手市場」の状況が続いています。統計上は40代で転職をした人でも4割近くは転職後の収入アップを実現しており、現在の職場で昇給が見込めない場合は「収入アップ狙い」の転職を考えることも一案です。 中高年の中途採用を行う企業側は、転職希望者にはプロジェクトリーダーや中間管理職としての経験と実績を求めていることが多いため、十分に自分の管理職・リーダーとしての実績・経験の棚卸しと自己PRの作成を行ってから転職活動に臨みましょう。 出典 マイナビ転職 転職による年収アップの実態調査 厚生労働省 令和5年雇用動向調査結果の概要 3 転職入職者の状況 執筆者:山田圭佑 FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント
ファイナンシャルフィールド編集部